医療事務お仕事

事務だけじゃなく、患者さんの
応対も行うマルチプレーヤー!

WHAT’S JOB?

「医療事務員」は良く聞く言葉であると思いますが
具体的にどんなことをするお仕事なのか、想像つきますか?
ここでは医療事務のお仕事についてお伝えします!

病院・クリニックの顔として患者さんと接し
医療現場で働く人を縁の下で支えるマルチプレーヤー!

医療事務員の写真

医療事務とは

病院やクリニックなどの医療機関で様々な事務の仕事をします。
「事務」と名前はつきますが仕事の幅は広く、主な仕事は「受付・会計業務」「レセプト業務」「クラーク業務」です。受付の仕事では患者さんとコミュニケーションをとる機会も多くあります。
医療費や保険の計算などの事務のお仕事から受付業務まで、幅広く活躍できます。

仕事内容

1日のスケジュール

クリニックでの医療事務の場合

クリニックでは準備や清掃から始まり、細やかな部分まで医療事務がオールマイティーに仕事を担います。
地域性が高く、患者さんとより近い距離で接することができ人と接するあたたかさたやりがいを感じられます。また、医師や看護師との信頼関係を築きながら着実に成長できる現場です。

会計窓口で会計をする患者さんのイラスト
  1. 08:30

    出勤・受付準備

    立ち上げや会計レジの準備、物品の補充
    診療予約を確認、カルテ準備
    待合室や診察室・検査室・トイレなどの清掃など

  2. 09:00

    診療開始

    【受付窓口(例】保険証や診察券の確認、問診票案内、医療費の計算やお会計など
    【診察補助(例】診察室への案内、医師の補助、カルテの代行入力など

  3. 12:00

    お昼休憩

    お昼は診察室内で食べることも!

  4. 13:00

    午後の診療開始

    午前と基本業務は同じ、終了時間に向けてデータ整理なども行う
    翌日の診療の電話受付や予約状況の確認

  5. 17:00

    診療終了

    1日の会計やカルテの確認、後片付けや清掃業務
    (レセプト業務期間中はこの後残業が発生することも)
    退勤!

病院での医療事務の場合

大きな病院では分業されているため、電話での予約受付や清掃などは外部委託業者や派遣社員といった方たちが担い、部署ごとの自分の役割・業務により集中することができます。
医療現場や患者さんが効率よく診察を終えるまでの事務業務に関わる事で病院運営に貢献することができ、キャリアアップも目指すことができます。

受付にいる医療事務員と待合室のイラスト
  1. 08:00

    出勤・受付準備

    立ち上げや会計レジの準備、物品の補充
    担当部署の準備、診療予約を確認

  2. 08:30

    院内で全体朝礼、その後部署ごとに1日の情報共有、予約の確認など

  3. 09:00

    診療開始

    ※大きな病院の場合
    ①受付②会計業務③部署別窓口やクラーク業務④レセプト業務など
    部署や役割が分けられていることが多いです。
    はじめのうちは①受付②会計を担当します。
    中には①②を派遣社員に委託し、③④を主に担う病院もあります。
    【①受付(例】保険証や診察券の確認、問診票案内、次の窓口への案内など
    【②会計(例】医療費の計算・お会計、電子会計機へのご案内など
    【③部署別窓口やクラーク(例】担当部署ごとのサポートや事務作業
    【④レセプト業務(例】レセプトコンピュータを使った裏方での計算業務

  4. 12:00

    お昼休憩

    お昼は院内の食堂や売店が利用できることも!

  5. 13:00

    午後の診療開始

    午前と基本業務は同じ、終了時間に向けてデータ整理なども行う

  6. 17:00

    診療終了

    1日の会計やカルテの確認、後片付けや翌日への引継ぎ
    退勤!

医療事務に向いている人とは

仕事のやりがい

島滝 美奈子先生

医療事務総合学科

島滝 美奈子先生

PROFILE

東京医薬看護専門学校卒業後、総合病院の入院課で医療事務として勤務。
その後、外来併設型の健診センター勤務を経て、東京医薬看護専門学校に入職。

医療事務が果たす役割と重要性

医療事務員は直接医療行為はできませんが、
患者様に寄り添い「心のおもてなし」ができる重要なポジションです!

医療事務を目指したきっかけ

もともと高校時代に看護師や病院で働くことに憧れを持っていて、人と支えたい・気持ち的にサポートしていきたい・困っている人を助けたいと思う気持ちが強かったので、いろいろな仕事を考えているうちに医療事務という仕事を知り、自分にぴったりだと思ったのがきっかけです!よく医療系のドラマを見ていましたし、高校時代に歯医者さんで3年間バイトをした経験もあって医療系に惹かれていたのかもしれません。

現場で仕事をしていてよかった瞬間

来院される患者さんの中には地域の方も多く、患者さんと仲良くなり受付でお話したりと人のあたたかさを感じながら働けるところがとても魅力でした。ある日外国の方が検査希望のため来院されて、漢字の読み書きが出来ず、問診票の記入すら出来ずにいました。他院でもお断りをされ検査を受けられず困っている様子で、このままでは適切な医療が受けられないと思い、時間をかけて丁寧に対応し検査を受けていただくことが出来ました。後日、もう一度お礼がしたいと来院され、ものすごく感謝されたことがあります。自分では当たり前のことをしただけですが、それ以上に素直に嬉しかったですね!
こんな風に人と関わる瞬間に喜びを感じます。

医療事務を目指す人へのメッセージ

いつも明るく、笑顔で挨拶を!患者さんに安心感を与え、気持ちから支えとなれる
雰囲気のいい医療事務員になってほしいです!信頼される人材をめざしてぜひ一緒に頑張りましょう!

Q&A よくある質問

Q 文系出身でも勉強についていけますか?
A 大丈夫です!おおよそ半数以上の方が文系出身者です。
授業では医療費の計算などを行いますが、PCや電卓を使いながらの計算ですので文系の方にも安心して学んでいただけます。学校で使い方や計算方法を理解していきましょう!
Q 医療事務の収入は?
A 全体での平均月収が30万円程度、年収では450万円付近となりま勤務先や地域差もありますが、若い方は月給でおよそ20万円前後、年収で約300万円前後が平均となります。経験・スキルによってキャリアアップを目指すことができ、医療事務の中でも病院運営に関わる仕事では大きく変動があります。
Q 医療事務になるにはどうすればいいの?
A 医療事務になるために必要な国家資格はなく、複数の資格取得を目指します。
専門学校では専門分野の講師の先生から、診療や処置の内容、病気・ケガの名前や症状、処方される薬の名前、医療費の計算などを教わることができます。加えて短期間~長期間の実習を経験できることで、現場を知ってから社会にでることができ安心です。
中には未経験・無資格で働く方もいらっしゃいます。ただし専門性の高い医療業界で、現場の方にも患者さんにも関わる責任も伴うお仕事です。
未経験で現場に出てからの苦労が不安な方、自分に自信を持って働きたい方は、知識や技術をあらかじめ身につけ備えるために学校で学ばれることをオススメします。学校で目指せる資格をいくつか取得できていると、就職活動時にはその努力が示され、一般求人と比べてもより有利に働くでしょう。