こんにちは
今回は「傷寒論」(しょうかんろん)の序文にあたる部分を少し読み進めていきます
もちろん原文は漢字だらけなので、分かり易く意訳してみます
それでは「傷寒論」の世界へ、GO
昔、秦越人(しんえつじん)という医者が、カクという国の皇太子を生き返らせたり、サイの国の王様の顔色を見て死期を言い当てたりした事を聞いて、才能のある医者だとうらやましく思う。
ところが最近の人たちときたら、こんな素晴しい医術があるのに、研究したり、実際に使わないだけでなく、自分の養生にも役立てようとしない。ただ、地位やお金を求めて、日々あくせくしているだけである。どんなに大金持ちになっても、病気になって死んでしまったら、元も子もないではないか・・・。
急に大きな病気に罹ると、神頼みをしてみたり、あまり詳しくも無い医者に診てもらったりしていている。本来なら百年の寿命があるはずなのに、そんなことで、この大切な命を失ってしまうのは悲しいではないか。死んでしまってから、いくら嘆き悲しんでも、どうにもならないではないか・・・。
冒頭から、作者の悲痛な叫ぶが聞こえてくるようです
続きは、また次回です。お楽しみに