こんにちは
前回に続き、「傷寒論」(しょうかんろん)の序文を読み進めていきます
「傷寒論」の世界へGO
私の一族は、とても多く200人余りもいた。ところが、建安(西暦200年くらい)のころ、十年ほどの間に3分の2も亡くなってしまった。そのうちの7割くらいが「傷寒」という病気が原因だった。
私は、この時の悲しみを繰り返したくなく、寿命を全うすることなく死んでしまう人たちをなんとか助けたいと思った。そこで、昔から各地に伝わっている処方を集め、様々な医学に関する古典を参考にして、この「傷寒論」を作った。
もちろん、この「傷寒論」だけで全ての病気を治せるはずはないが、病気のことを少しでも知る手がかりにはなると思うし、さらにもっと研究する際の参考にはなると思う・・・。
天地自然は風熱湿燥寒の5つの気をめぐらせて、様々な動植物を育成している。人もこの5つの気の影響を受けながら、身体の機能を調整しているが、それを見ることは出来ない。才能に恵まれ、優れた学識を持った人でないと、理解するのは難しいだろう・・・。
さて、「傷寒」という病気には諸説ありますが、感染性疾患だったのではないかという説が有力です。そして昔から人類は、感染症との戦いを乗り越えてきたことが伝わってきますね
では、次回もお楽しみに