先日、看護学科1回生は、【老年看護学概論】の中の演習で「高齢者体験」を行いました。
高齢者体験ってどんな演習?
<目的>
●加齢変化を五感、身体を通して理解する
●身体への動きづらさを通して、高齢者への必要な援助を理解する
●高齢者の視覚、聴覚を踏まえて、声掛けや環境への配慮ができる
●高齢者体験を通して患者の心理が理解できる
いかがでしょうか?入院患者さんの多くは高齢者になります。
高齢者を看護する上では、高齢者を理解し、その患者さんにあった看護計画を立案し展開する必要が今後もとめられるのです。
高齢者体験では、膝や肘を動かしにくくなるサポーターをはめ、その上に重りをつけます。耳も遠いのを再現するためにヘットフォンをし、視界も1/3ほどになるゴーグルを使用します。ベストにも重りを合計2キロつけて非常にずっしりした感覚で学校を歩いたりしました。

歩きにくい状態での階段の上り下りはどうかな?そんな方に介助する場合は何に注意するの?そんな風に教員に指導をうけながら「安全」に高齢者を看護する方法も学んでいきました。
次は、自動販売機でのジュース購入!
指には上手に曲がらないような手袋をはめている状態です。

コインを探すのも大変そう。。。「とりにくい!見えにくい!」などの声が響いておりました。
自動販売機でジュースを買うのも自分たちより時間がかかることに気づけた様子でした。
次は、ベッドからの起き上がり動作です。

体に重りがついているような状況でスムーズに起き上がることができません。
こんな時は、どこに気を付けて介助したらいいのかな?
教員にきいたり、自分で考えたりしながらポイントを掴んでいきます。
そして、入浴体験!

浴槽に入るという動作そのものが大変!!
「わ~足が上がらないぃ!」「え?どう入るのが正解?!」なーんて四苦八苦。。
どうでしょうか?高齢者は自宅浴室での転倒事故が非常に多く、それがきっかけで骨折→入院なども少なくありません。一度転倒すると「怖い」という思いから、入浴しなくなったり、「転倒するから歩かない」と言うかたもおられます。そうすると、どんどん活動が低下してしまい、筋力も落ちて、さらなる転倒事故を起こすリスクも高くなるのです。
それでは、どんなことに注意して浴槽にはいるべきかな?どんな声掛けをする必要があるだろう?

こちらは、本をめっくってみました。
何ページか指定し、そのページを開いてもらいますが、指がつかいづらくてなかなか開けません。。。
この演習では、体験から「高齢者看護」を学び、声掛けや環境への配慮ができる看護師へと成長してほしい!そんな想いが詰まっている授業です。
なんといっても学生に大人気の「老年看護学概論」。
授業はちょうど折り返し地点です。後半も頑張っていきましょうね!!
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