今回は、看護学科1回生の「形態機能学」の授業の様子をご紹介いたします。
形態機能学ってなに??
ところで、「形態機能学」と言われて答えることができるかたは少ないかもしれませんね!
からだは、日常生活の中で様々に機能しているのです。その「動き」「働き」は、静止しているものではなく、身体の動きや環境によって刻々と変化するものです。その身体を外側から観察することや、検査しデータを出し、それを評価し分析していくことがこの科目です。たとえば、、、
●食べる前と食べた後の血糖値のちがいは?
●ビタミンC入りの飲料水を飲んだ人と水のみの飲水をした人で尿の検査値は変るのかな?
●安静時と運動後では心臓の動きに変わりは「どう」でるの?
●普通に息するのと拘束されて息したときって「何」が変化する?
●「視野」ってどこまで見えるの?見えない所ってある?
●「聞く」って何が変化すると「聞こえない」になるの?
などなど沢山の分野の身体のデータを測定しました!
走る前、走ったあとの心電図波形や呼吸数などの変化を測定!
「走る」時間は5分間!ダッシュでがんばりました!クラスのみんなの応援も交えて心が折れそうになりましたが頑張って運動しましたよ!!(^^)!
「せんせい~!もう無理ぃ~!たすけてぇ!」と叫びながら全員頑張って走り切りました。心電計はスタート前と運動後5分後に測定。心拍数や波形はどう変化したかを分析していきます。
「聞く」検査では音叉をつかってテストしていきました👂
このような器具(音叉)を使用しテストしていきます。
実は、この音叉、「耳が聞こえにくい」という方に対して
「何故に聞こえにくいのか??」を確認することができる優れもの!
下記の写真は「ウェーバーテスト」中。何々?ウェーバーテストって??
これは骨伝導が左右対称に伝わっているかを確認するテストです。
①音叉を手首に軽く打ち付けて振動させます。
②おでこや頭頂部の中心に音叉を当てます。
③左右、どちらの方が大きく聴こえますか??
どうだったかな?
さてさて次は・・・血糖測定に挑戦!
初めての自己注射にドキドキする学生。しっかり教員の説明を聞き実施しました。空腹時と食べた後ってどのくらい差があるかな?
こちらは手の角度を角度計で測定中。トイレ動作時に使用する手の動きや大きな関節の動きの角度を計測しそれがどんな意味をなすのかを考えていきました。
こちらは尿比重計とウロペーパーの試験紙。実際に自分で自分の尿の検体をつかって計測していきます。
こちらは尿比重を計測している様子です。
尿比重は、高い場合は脱水、低い場合は腎不全などを呈するケースもあるのです。
最後にスパイロメーターです。肺活量、努力性肺活量、一秒率を調べました。この値をしらべることで肺の動きや呼吸の病気の有無を確認していきます。
この検査では胸に拘束バンドをして肺の可動域を狭めて計測もしてみました。
おもいっきり呼吸をできる状態と、拘束バンドをして可動域が狭い時にはどんな違いがでるだろうか?
これらは最後に発表会でグループごとに考察をして発表していきます。
考察ではデータを分析し看護の提案まで考えていきます。
さて、本番はどんな発表になるでしょうか!(^^♪
1回生の皆さん、頑張って下さいね!!