GENERAL PHARMACEUTICAL

2020.07.30

漢方を楽しく学ぶ その12

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こんにちは

引き続き、「黄帝内経素問」(こうていだいけいそもん)についてです

神農本草 黄帝内経

今回は、「陰陽応象大論」(いんようおうしょうたいろん)です。では、始めましょう

身体は陰と陽に分けられ、それぞれに陰気と陽気があります。陰気と陽気は身体を巡り、それぞれの働きをしています。

陰は、身体の内側を守り養う。陽が働き過ぎないように引き締める。静で寒の性格を持つ。

陽は、体の外側に多い。適度に発散し、気温の変化から身体を守ってくれる。動で熱の性格を持つ。

すなわち、体表には陽気が多く、体内に陰気が多い。この二つの気は交流しており、陰気は外へ、陽気は内へ向かう。

陽気が多いと活動的で、身体は暖かくなり、陰気が多いと消極的で、身体は冷える。

また、陽気は身体の上部に多く下部へ降り、陰気は身体の下部に多く、上部へ昇る。

この働きが正常であると、健康である。

 

感情が原因で、この陰陽の気の巡りが乱れ、健康を損なうことも書かれています。

怒り過ぎると気が昇り、風気を受けやすくなる。結果、手足の力が抜け、眩暈を起こす。

喜び過ぎると陽気が浮き上がり、暑気を受けやすくなる。結果、身体に熱がこもり、腫れ物が出来る。

憂い過ぎると胃の陽気が働かなくなる。結果、胃に湿気が多くなり下痢をする。

悲しみ過ぎると肺が弱り、燥気を受けやすくなる。結果、体液が欠乏し、便秘や空咳をする。

恐れすぎると腎気が働かなくなり、下半身に陽気が少なくなる。結果、腰より下が冷える。

 

何事も、ほどほどが大事ということですね。

次回もお楽しみに

 

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