7月も近づき、いっきに蚊のシーズンとなりましたね。
耳元で飛ぶ音も、刺されてかゆい事も、本当に嫌ですよね!
蚊は、衛生害虫(ハエ、蚊、ゴキブリ、シラミ、トコジラミ、ノミ、イエダニ、ツツガムシ、ツメダニ類、ヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ)の一つで、
日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱等を媒介することが知られています。
という事で今回はあらためて、
ドラッグストアでも入手できる「蚊対策商品」にはどんなものがあるか、
それぞれどういった場面・人におススメか、まとめてみたいと思います。
1. 蚊取り線香 まずは定番、蚊や他の虫を寄せ付けにくくするための線香(お香)です。 点火して煙を発生させ、虫を遠ざけます。 基本的に除虫菊の「ピレトリン」由来の「ピレスロイド系成分」が配合され、 殺虫作用が認められています。 人体には影響ありませんが、喘息などで煙が苦手な人もいるので、 風通しのいい場所や屋外での作業におススメですね。 2. 虫よけスプレー/ローション 皮膚に直接スプレーまたは塗布して使用する商品です。 タイプは大きく分けて以下の2つあります。 ①「医薬品や医薬部外品の商品」 これらの商品には、ディートやイカリジンといった成分が入っています。 ディートが最も効果的ですが、赤ちゃんや子供への使用などに制限があるので、 薬剤師や登録販売者に確認しましょう。 イカリジンは、年齢による使用制限がなく、蚊だけではなくマダニにも効果がありますが、 お値段が少々お高めな点が気になります。 ②「それ以外の商品」 上記と比較すると効果は弱めですが、安価で、 蚊が嫌う天然植物由来のアロマ成分を配合してその匂いで蚊を寄せない商品です。 シトロネラ、ゼラニウム、ハッカ(ミント)、レモングラス、ラベンダー などのアロマ成分が有効とされています。 3. 虫除けシール/バンド 服やベビーカーなどに貼ったり装着したりするシールやバンドです。 上記の虫よけスプレーの②「それ以外の商品」に該当する、 アロマ系の香りや成分によって虫を遠ざける効果を狙った商品です。 やはり殺虫成分が配合されている商品よりは、効果は弱めです。 4. 電気式蚊取り器 「防除用医薬部外品」の表示がある商品なら、蚊取り線香と同様の有効成分を、 蒸気と共に空気中に散布してくれます。 その表示が無い商品は、やはりアロマ成分で蚊を寄せいない効果を狙っていますが、 蚊取りとしての効果はやはり弱めになります。 5. 虫除け装置、誘虫ランプ 電気的な仕組みを利用して、蚊や虫を引き寄せて捕獲する商品です。 光や熱を放出することで、虫を誘引したうえで、 電撃などで殺虫していく仕組みです。 ですので、基本的な使い方として遠くに置いてそちらに虫を寄せるものであり、 人に寄ってしまった虫を遠ざけるものではない事と、 蚊よりもコバエやアブ(ブユ)などに効果が期待される商品です。 これらは一般的なドラッグストアでの商品の例ですが、 その他にもさまざまな商品が存在します。 例えば園芸植物の「蚊連草(蚊嫌草)」は、ゼラニウム・シトロネラの一種で、 アロマの効果同様にその匂いで蚊を寄せない事を狙っています。 また、最近はスマホアプリに「蚊避けアプリ」などという物もあります。 が、超音波は蚊には効果が無いどころか、蚊を寄せる可能性があるので、個人的にはおススメしません。 人によって期待する効果も、使いたい環境も違うと思うので、 是非ドラッグストアで薬剤師や登録販売者にご相談ください!