気付けば12月、もうすぐ2022年も終わり、本当に早いですね!
くすり総合学科のバイオ医療研究専攻の1年生も、
4か月後には最先端の研究施設でのインターンシップが始まるので、
その為の実験技術の習得や機器の扱いを覚える、重要な授業が続く時期です!
というわけで、久しぶりに1年生の授業の様子をお伝えします。
今回お伝えするのは、「遺伝子工学実習」という、
遺伝子の取り扱いができるようになるための実験授業です。
医療系や創薬系の研究所では、遺伝子の扱いは、
とても重要な基本技術となります✨
まずは、大腸菌のプラスミドDNAを抽出します。
DNA系の実験で使う試験管は、これです。
一般に試験管と言われてイメージするサイズではなく、
最大で1.5ml程度の「マイクロチューブ」が主流です。
抽出したら、冷却しながら遠心分離をして…
制限酵素という、DNAを切断する酵素を入れて…
ウォーターバスという装置の中で、30度以上にして酵素を活性化させます。
こういう機器の名前を覚えたり、使い方を覚えたり、
DNA実験の技術一つ一つが、研究現場で応用する為の基本になります。
お昼の休憩後、制限酵素でDNAがどうなったか調べていきます。
まずはDNAを染色する操作を経て…
電気泳動装置内で、アプライという作業です。
とても小さな穴に染色したDNAを入れるという細かい作業です。
慎重に…頑張れ!
こういう技術が、現場で役立つ良い練習になります!
アプライが終わったら、後は電気泳動をスタート!
DNAと一緒に入れた、青いローディングバッファーが、
ゆっくりと黒い部分から左側に向かって移動しています。
電気泳動が終わったら、いよいよDNAの観察です。
紫外線などを照射して、CCDカメラを通じて観察すると…
モニター上にこんな感じで、DNAのある部分が光って見えます。
DNAがちゃんと制限酵素で切断されているのが観察できました!
こんな感じで、本日の実験は無事成功して終了しました。
さて、このブログ、DNAや実験の勉強をしていない人には、
なんだか難しかったんじゃないでしょうか?
でも、今の1年生も基礎実験からスタートして、
半年でここまでの実験ができるようになりました。
だから、興味さえあれば、皆さんでもマスターできますよ!
↓良かったら、今年の4月からの彼らの実験の様子も見てあげてください↓
<生物学実習>
<細胞工学実習>
それではまた!