42回目の生薬博物館で、ご紹介するのは・・・
学名 Prunus persica 、生薬名を「桃仁」(トウニン)という、桃の種子です。
果物として、おなじみですし、花は観賞用としても栽培されています
桃を食べると真ん中に大きな塊がありますが、あれは種子(仁)が中に入っている核と呼ばれるものです。つまり、核を割ると中に仁があるわけです。その仁を薬として利用しています
主成分はアミグダリンで、アンズやビワ、ウメなどのバラ科植物に含まれており、腸内で加水分解されると、青酸を生じます。この青酸は微量だと呼吸中枢を刺激するので、咳止めとして用いられます
また、漢方では消炎、排膿、下剤として用いられています
身近な果物にも、薬になるものがあるんですね
では、次回もお楽しみに