生薬博物館 その31で、ご紹介するのは、ちょっと不思議な生薬です
黒い粒状の生薬で、生薬名は「五味子」(ゴミシ)、
学名はSchisandra Chinensisと言います
何が不思議かと言いますと、名前に五味子とあるとおり、5つの味がする果実なんです
5つの味とは、酸っぱい、苦い、甘い、辛い、塩からいのことで、人によって、口に入れた時に感じる味が違うと言われています。
授業でも味見をすることがあるのですが、確かに人によって違う味を感じていました。なぜ違う味を感じるのかは謎ですが、一説によると、体質の違いや、その日の体調によって変わるのではないかと言われていますが、真相は分かっていません
さて、そんな不思議な生薬「五味子」ですが、漢方では咳止めや強壮などに用いられています。
では、次回もお楽しみに