後期の授業が始まって早くも1か月、
研究技術職を目指す学生は、ちょうど大切な実験技術を学ぶ時期です。
というわけで久しぶりに、1年生の実験授業を報告したいと思い、
今回は笈川先生の「細胞培養実習」の様子を見学に来ました!
まずは、先週までの授業で自分で培養した細胞を、
CO2インキュベーターの中から取り出していました。
並んでいるシャーレの中の赤い液体が培養液で、
この中でガン細胞が培養されているはずです。
ガン細胞などの細胞を培養する事は、
様々な医療の研究所に就職する時に役立つ技術です!
このシャーレの中の細胞、ちゃんと育っているんでしょうか?
まずは「倒立顕微鏡」という顕微鏡を使って、
シャーレの中の様子を目視で確認します。
ちゃんと細胞が増えていそうでしょうか・・・?
笈川先生にも見てもらいがながら、確認していきます✨
顕微鏡で確認したら、シャーレの中から一部の細胞を取り出します。
その為に必要な技術が「無菌操作」と言います。
細胞を培養する時には、空気中の菌が一切入り込んだりしないように、
クリーンベンチの中に手だけを入れて作業をします。
班員で協力しあって、わからない事も教えあいながら、
みんな上手に「無菌操作」が出来ていました!
シャーレから一部を取り出したら、
遠心分離して細胞だけを沈めます。
この大きな機械が「遠心分離機」です。
高速で回転して、遠心力をかけていくと・・・
試験管の底に細胞が沈んでいるのが分かりますか?
続いてさらに、この細胞の数をカウントするとともに、
細胞が「生きているか死んでいるか?」をチェックします。
まずは笈川先生がやり方を見本示していました。
トリパンブルーで染色して・・・
血球計算版でのカウントのしかたを説明してました。
ニュートン環を見せていましたが・・・
写真では分かりませんでしたね💦
この後、学生のみんなも染色して、
生細胞と死細胞数のカウントをしていました!
こういう地道なチェック作業も、
学んでおくべき大事な技術です!
最後には継代培養で、新しい培養液に入れ替えて、
今日の実験は終了です
みんな、無菌操作もとても上手くなっていました!
以上です。
研究技術を手に職にするためには、
一つ一つの実験技術を確実にマスターする、
この時期の授業がとても大事です!
これから、遺伝子の扱いとかモデル動物の扱いも学んでいきます。
そんな1年生の成長を、また近々レポートしますね!
小林