はじめまして。
今年度より言語聴覚士科の専任講師になりました樋口直樹です。
担当科目は運動障害性構音障害と嚥下障害が主になります。
昼夜間部の1年の担任でもあります。
さて・・最近のテーマと言えば・・「チーム医療」ですね。
担当科目のうち、嚥下障害(たべることの障害)において、最近気になるレポートが発表されました。
全国国民健康保険診療施設協議会が実施した「摂食嚥下障害のある患者の胃ろう造設、転帰、胃ろう造設患者に対する口腔ケアの実施効果に関する調査」です。
今臨床現場では、胃ろうという栄養摂取方法についての考え方が大きく変わろうとしています。
簡単に胃ろうの説明をすると、口から栄養をとるのではなく、胃に直接栄養を入れる管を入れる方法です。
今、大きく変わろうとしているのは、胃ろうをして本当に関わる皆さんが幸せになるのか?ということに関して、いいこともわるいことも皆で話して納得の上で進めようというふうにかわりつつあります。
この「皆」には患者さん本人、家族、医師、看護師、リハビリスタッフも含まれます。
上のレポートは胃ろうをつくるにあたって、医師以外のスタッフからも説
明を受けたほうが患者さんや家族の満足度が高いとの結果でした。
われわれ言語聴覚士もそういったことを日々考え、悩みつつ取り組んでいます。
学校ではこういったチームを組んで解決すべき問題もグループワーク等を通じて考えていくことを取り入れています。
知識だけでなく、こういった「答え」の明確でない問題も考えることが言語聴覚士になるための「勉強」になると思います。