
日常的に化粧をする女性はもちろんのこと、近年では男性用化粧品が人気になるなど、
ますます幅広い層を取り入れて進化を続ける化粧品業界。
そんな化粧品の世界で、新しい良いものを目指して研究を重ねる、化粧品開発研究者のお仕事についてお伝えします!
化粧品の原料や有効成分の組み合わせを研究し、処方開発を行います。

化粧品開発研究者とは
実験や研究を繰り返して新しい化粧品の開発を行うお仕事です。
次から次へと話題の成分が現れて、目まぐるしくトレンドが移り変わる化粧品業界で、新しいものを開発して最先端をつくるお仕事です。
美容効果、安全性、使い心地。この3点に優れた製品の開発を目指して化粧品の研究開発を行うお仕事です。
化粧品は1ml程度のほんのわずかな成分量の違いで製品の品質が大きく変わってしまいます。
そのようにシビアな開発の現場で、長い期間をかけて日々研究を続けて製品化を目指していくので、新しい製品が世に出た時の感動は他では中々経験できないものです。
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お仕事 その
使用する成分の選択
新しく開発する製品の方向性に合わせて、使用する成分の組み合わせを決定し、必要な成分を含む素材・原料を選びます。
製品の開発へ向けて、研究者が担当する第一歩です。 -
お仕事 その
試作品の作成・分析
成分を配合して試作品を作ります。わずか1mlの配分の違いが製品の質を大きく変えてしまう事もあるので、何度も細かく分析を繰り返しながら進めていきます。
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お仕事 その
製品化前のテスト
肌への安全性や使い心地のテストを行って、試作品が一般に売り出されても問題ないかを検査します。
髪や肌に直につける製品ですので、この過程でしっかりとチェックしておくことが重要となります。
仕事内容
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処方開発
企画に合うように、どの原料を、何グラム、どのように混ぜ込んでいくか、という検討から試作を繰り返し行い、「化粧品のレシピ」である「処方」を作ります。
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製造・品質管理
処方通りに原材料を計量、加熱・冷却、攪拌などの工程を経て、化粧品の中身である「バルク」をつくり、最終的な品質をチェックし、容器へ充填し、配送します。
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企画・営業
最新トレンドや競合の市場調査、データの分析を行い、新商品の企画・販売戦略などをたて、商品の魅力を取引先に伝え、販売してもらえるように交渉を行います。
1日のスケジュール
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- 08:30
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出勤、スケジュールチェック&メールチェック
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- 10:00
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処方組み、試作、書類作成
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- 12:00
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お昼休憩
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- 17:00
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試作、翌日の試作準備
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- 17:30
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片付け、データまとめ、退勤
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化粧品開発研究者に向いている人とは
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向いている人
その化粧品が大好きな人
何よりもまず化粧品が好きという気持ちが大切です。パッケージや成分、使い心地、香り、トレンドなどに敏感な人が向いています。
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向いている人
その化粧品を通して、人に笑顔や喜びを与えたい人
肌がきれいになったり、メイクで自信が持てたりした経験を多くの人に経験してほしいという思いのある人が向いています。
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向いている人
そのコツコツと作業をするのが得意な人
化粧品を作り出すまでには、多くの実験や試作が必要なので、忍耐強く挑戦していける人が向いています。
Q&A よくある質問
- Q 文系出身でも勉強についていけますか?
- A 大丈夫です!文系の方も多く入学頂いていますよ!東京医薬看護では、化粧品をつくるための理系の科目を基礎からやっていきますので、卒業時には必要な知識が身に付きます。
- Q どんなところで働くの?
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A
化粧品メーカーを始め、原材料会社や香料会社などの開発の現場が主な就職先です。
それ以外では化学品や皮膚についての専門知識を身につけていることから、容器のメーカーやスプレー缶の商品をつくる会社に勤められる方もいます。 - Q 化粧品開発研究者の収入は?
- A 勤務先の企業によって変動しますが月給で23万円付近、年収で400万円がおおよその平均金額となります。技術や実績が重要なため、自分の頑張り次第でステップアップして行ける業界です。
- Q 化粧品開発研究者になるにはどうすればいいの?
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A
化粧品開発研究者になるために必要な資格は特にありません。しかし、実際の現場では化学についての専門知識が求められるので、高校卒業後に大学や短大、専門学校などの養成所に通って専門知識を身につけておかないと、化粧品開発研究者として就職することは非常に厳しいでしょう。
就職するために必須ではありませんが、在学中に化粧品総括製造販売責任者のような、お仕事に関連する資格を取得しておけば就職活動に有利です。