医薬品開発研究者お仕事

長い年月研究を重ねて新しい薬を作る!

WHAT’S JOB?

薬は人の健康にかかわるものなので、安全性に特に厳しく、安全が保証されていないものは販売できません。
薬局にはたくさんの薬が商品として売られていますが、あの薬ひとつひとつの商品はすべて、
長い時間をかけて研究し商品化されたものです。
また、薬の研究には動物に薬を投与し、安全か調べる仕事もあります。
そのほかにも最近は再生医療分野で細胞培養士として、医療に関わることもできます。
安全な薬の開発に欠かすことができない、医薬品開発研究者、動物の飼育管理、細胞培養士のお仕事についてお伝えします。

新しい薬の研究・開発など、人や動物の健康を守る仕事です。

医薬品開発の実習の様子

医薬品開発研究者とは

薬に使用する物質を見つけるための研究をしたり、薬の安全性を確かめるためのテストを行ったりするお仕事です。
医薬品の開発には長い年月と莫大な費用が掛かりますので、それに取り組むための根気強さと責任感が必要になります。
素材から新しい物質や成分を見つけてその効果を調べる研究や、それらの成分の安全性を確かめるテストを行います。
新しい薬の開発は10年以上の時間がかかることが普通なので、辛抱強さが必要ですが、商品が無事販売された時の達成感は他では味わえないものです。

1日のスケジュール

実験技術員の1日
実験の様子
  1. 9:00

    前日の片づけ

  2. 9:30

    研究者と打ち合わせ

  3. 9:40

    実験開始

  4. 12:00

    昼食

  5. 13:00

    実験開始

  6. 16:30

    まとめ、後片付け

  7. 17:00

    研究者へ報告、明日の打合せ

細胞培養士の1日
臨床工学技士科の実習の様子
  1. 9:30

    出勤

  2. 9:40

    すべての患者様の細胞の観察、並行して継代業務などを行う

  3. 13:00

    昼飯

  4. 14:00

    継代作業など、次の日の準備

  5. 17:30

    掃除などの締め作業

  6. 18:30

    退勤

医薬品開発研究者に向いている人とは

仕事のやりがい

細胞培養士が果たす役割と重要性

培養士は患者様からお預かりした細胞を増やす(培養する)仕事です。増やした細胞は最終的に患者様に投与します。治療を希望した患者様と直接お会いすることはありませんが、入院された患者様と接するのと同様に、お預かりした細胞を大切に扱う様にしています。現在、再生医療はとても高価なため安易に治療を行うことができません。その為治療を希望してくださった患者様の為に責任をもって仕事をしています。

細胞培養士を目指したきっかけ

学校の授業を通し細胞培養に興味を持ち、それに携わる職業に就きたいと考えたからです。

現場で仕事をしていてよかった瞬間

私達が培養し加工した細胞が患者様に投与され、治療効果が見られ、感謝の言葉を頂いたとき。

細胞培養士を目指す人へのメッセージ

細胞培養は単純作業の仕事に見られがちですが、一つ一つ細胞によって違いがあり、培養方法を変えて行うことがあるので注意深く観察し、適切な対応しなければいけないです。なので細胞を扱うことは大変ですが、とてもやりがいがあります。

Q&A よくある質問

Q 文系出身でも勉強についていけますか?
A 生物が好き!実験に興味がある。副作用のない薬を作りたい。など薬や研究、実験に興味がある人は文系でも理系でも関係なく、大丈夫です。好きなこと、興味があることが一番大切なことだと思うので是非挑戦してみてください。
Q どんなところで働くの?
A 製薬会社や化学メーカーで勤務することが多いです。
製品の研究にかかる期間が非常に長いお仕事ですので、自分にあった環境を見つけることが重要なポイントになります。
Q 医薬品開発研究者の収入は?
A 勤務先によって変動しますが 月給で30万円付近、年収で500万円がおおよその平均金額となります。
製薬会社は給料が高い傾向にあるので、そのような環境で長く勤めて実績を出せば、高い収入を目指すことができる職業です。
Q 医薬品開発研究者になるにはどうすればいいの?
A 医薬品開発研究者になるために特に必要な資格はありません。しかし、実際の現場では薬学や解剖学などの専門知識が求められるので、高校卒業後に大学や短大、専門学校などの養成所に通って専門知識を身につけておかないと、医薬品開発研究者として就職することは非常に厳しいでしょう。
就職するために必須ではありませんが、在学中にバイオ技術者認定試験のようなお仕事に関連する資格を取得しておけば就職活動に有利です。