
薬は人の健康に関わるものなので、安全性に特に厳しく、安全が保証されていないものは世に出られません。
薬局の店内にはたくさんの薬が商品として売られていますが、
あのたくさんの薬のひとつひとつの商品は全て、長い時間をかけて研究に研究を重ねて商品化しているのです。
安全な薬の開発に欠かすことができない、医薬品開発研究者のお仕事についてお伝えします!
- Q 医薬品開発研究者ってどんな職業なの?
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A
薬に使用する物質を見つけるための研究をしたり、薬の安全性を確かめるためのテストを行ったりするお仕事です。
医薬品の開発には長い年月と莫大な費用が掛かりますので、それに取り組むための根気強さと責任感が必要になります。 - Q どんなお仕事をするの?
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A
素材から新しい物質や成分を見つけてその効果を調べる研究や、それらの成分の安全性を確かめるテストを行います。
新しい薬の開発は10年以上の時間がかかることが普通なので、辛抱強さが必要ですが、商品が無事販売された時の達成感は他では味わえないものです。 -
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お仕事 その
基礎研究
植物や動物、微生物や化学物質から、薬として役立つ効果を持つ物質や成分を見つけたり、他の物質や成分と組み合わせて新しい効果を見つける研究をします。
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お仕事 その
非臨床試験
動物や培養細胞(生物の体の外で人工的に育てられた細胞のこと)を用いて、開発中の薬の効果や安全性の実験を行います。
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お仕事 その
品質検査
商品となる薬を作る過程で、薬の品質に問題がないかなどのチェックを行います。
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- Q どんなところで働くの?
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A
製薬会社や化学メーカーで勤務することが多いです。
製品の研究にかかる期間が非常に長いお仕事ですので、自分にあった環境を見つけることが重要なポイントになります。 - Q 医薬品開発研究者の収入は?
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A
勤務先によって変動しますが 月給で30万円付近、年収で500万円がおおよその平均金額となります。
製薬会社は給料が高い傾向にあるので、そのような環境で長く勤めて実績を出せば、高い収入を目指すことができる職業です。 - Q 医薬品開発研究者になるにはどうすればいいの?
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A
医薬品開発研究者になるために特に必要な資格はありません。しかし、実際の現場では薬学や解剖学などの専門知識が求められるので、高校卒業後に大学や短大、専門学校などの養成所に通って専門知識を身につけておかないと、医薬品開発研究者として就職することは非常に厳しいでしょう。
就職するために必須ではありませんが、在学中にバイオ技術者認定試験のようなお仕事に関連する資格を取得しておけば就職活動に有利です。