ITパスポート試験に合格した人の勉強時間の目安は?資格の難易度を解説

ITパスポート試験に合格した人の勉強時間の目安は?資格の難易度を解説

ITパスポート試験はIT系の国家試験の1つで、現在多くの社会人や学生が受験しています。IT化の進む現代では、就職時にITに関する知識を求められる機会が増えました。

この記事では、これからの社会人に大切なITパスポート試験について解説していきます。

ITパスポート試験とは?

ITパスポート試験は、経済産業省が認定する国家試験です。

IT系の国家資格は複数ありますが、ITパスポート試験はその入門として位置づけられています。

引用:独立行政法人情報処理推進機構「試験区分一覧」

ITパスポート試験に合格するとITに関する基礎的な知識を理解していると証明できるため、学生や社会人問わずに受験する人が増えています。

ITパスポート試験のメリット

ITパスポート試験に合格することで、以下のようなメリットを得られます。

  1. ITの基礎知識を習得できる
  2. 就職の際に有利になる

近年の日本企業は、業種を問わずにITやDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しているため、デジタル技術に関する知識が欠かせません。

DXについて:
ITやAIを活用して業務を効率化し、製品やビジネスモデルそのものを変革すること

業務で多様なAIツールやIT技術を活用する機会が増えているため、その基礎知識を理解するためにITパスポート試験を受験する人が増えています。

ITの知識だけでなくビジネスに関する知識も問われるため、これから就職を控える学生はITパスポート試験に合格するとライバルに差をつけられるでしょう。

IT知識を得ている学生は、企業にとって貴重な人材になります。

ITパスポート試験合格に必要な勉強時間

ITパスポート試験の勉強時間は、個人の能力によって異なります。

  1. IT知識なし:約180時間
  2. 情報処理の知識がある:約100時間~150時間

ITに関する知識がない場合、毎日2時間勉強して約3ヵ月かかる見通しです。

情報処理の知識がある場合は約1ヵ月半〜2ヵ月半かかります。

ITパスポート試験の勉強方法

ITパスポート試験の勉強方法は、いくつか存在します。

  • テキストを購入する
  • 通信講座を受ける
  • IT系のカリキュラムがある学校で学ぶ
1.テキストを購入する

ITパスポートのテキストは書店で購入できるので、自分に合ったテキストを購入して勉強できます。IT知識がない人におすすめなのは、図解やイラストが多いテキストです。

文章では理解しにくくても、図解やイラストがあれば視覚的に内容を理解できます。

自分のペースで勉強できるので、無理なく進められるでしょう。

2.通信講座を受ける

通信講座は、事前に用意されているテキストを使って学習していきます。

試験の出題傾向を分析してカリキュラムを作成しているので、要所を抑えて勉強できるでしょう。

また、分からないところは質問ができるので、理解しやすい点もメリットです。

時間をかけずにITパスポート試験に合格したいと考えている人は、勉強時間を短縮できる通信講座が適しています。

3.IT系のカリキュラムがある学校で学ぶ

大学や専門学校に進学する際は、IT系のカリキュラムのある学校を選ぶとITパスポート試験対策をしやすくなります。

プログラミングの基礎や理論を学ぶことで、ITパスポート試験でも必要になる知識を習得できるためです。

ITの基礎知識は学校で学べるので、自宅では過去問題に集中できるでしょう。

ITパスポート試験の合格率と難易度

ITパスポート試験の合格率は、最新となる令和5年度は51.1%でした。

令和5年4月度~令和6年2月度までのITパスポート試験の合格率を紹介します。

受験者区分 合格率
高校 24.6%
専門学校 23.8%
大学 47.2%
社会人(非IT系) 54.6%
社会人(IT系) 52.1%

受験者の区分によって異なりますが、合格率は一番低い専門学校で23.8%、一番高い非IT系の社会人で54.6%です。

ITパスポート試験はIT系国家試験の中で一番基礎になるため、難易度も高くはありません。

試験対策を十分に行えば合格できるでしょう。

ITパスポート試験の試験内容と出題分野

ITパスポート試験の試験内容を紹介します。

試験時間 120分
出題数/回答数 100問/100問
出題形式 多肢選択式(四肢択一)
配点 1,000点満点
基準点 総合評価点:
600点/1,000点満点
分野別評価点:
ストラテジ系 300 点/1,000 点満点
マネジメント系 300 点/1,000 点満点
テクノロジ系 300 点/1,000 点満点

それぞれの分野の問題数は以下の通りです。

  • ストラテジ系:35問程度
  • テクノロジ系:45問程度
  • マネジメント系:20問程度

ITパスポート試験では全体の基準点だけでなく、各分野の基準点も満たさないと合格できません。

そのため、それぞれの分野を公平に勉強しておくことが大切です。

1.ストラテジ系

ストラテジ系は企業と法務、経営戦略、システム戦略から構成されている分野です。

ITよりは企業の経営や戦略に関連する分野なので、社会人の方が理解しやすい分野です。

IT業務に欠かせない著作権やセキュリティ関連法規も問われるので、過去問題からどのような問題が出題されているか把握しておく必要があります。

2.テクノロジ系

テクノロジ系は基礎理論、コンピュータシステム、技術要素から構成されています。

システム開発やアルゴリズム、データベースやネットワークなどのIT業務に関する問題が出題される分野です。

専門用語が多く登場するので、一つひとつの意味や仕組みを理解するのに時間がかかりやすいかもしれません。

出題数が一番多い分野になっているので、ITパスポート試験に合格するための関門となるでしょう。

3.マネジメント系

マネジメント系は開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントから構成されている分野です。

マネジメント手法や目的、システム開発の流れに関する問題が出題されます。

実際にプロジェクトのマネジメントを経験していない人にとっては、初めて耳にする用語なども出てくるでしょう。

出題数は一番少ない分野ですが、過去問題で基準点をクリアできるように勉強しておくことが大切です。

ITパスポート試験に合格できる学校

ITパスポート試験は多くの学校で取得可能です。

在学中にITパスポート試験に合格したいと考えている学生には、以下のポイントに力を入れている学校を選ぶことで合格しやすくなります。

  • カリキュラムにプログラミングがある
  • 資格取得実績にITパスポート試験がある

上記に該当する学校を選ぶことで、情報処理の経験がなくてもITパスポート試験に合格できるようになります。

カリキュラムにプログラミングがある

カリキュラムにプログラミングがあると、ITパスポート試験に必要な基礎知識を習得しやすくなります。

実際に学校でプログラミングを経験できるので、一番出題数が多いテクノロジ系の対策になるでしょう。

講師はITやプログラミングの専門家なので、試験勉強で分からない点を気軽に質問できる環境を作れます。

資格取得実績にITパスポート試験がある

学校の資格取得実績にITパスポート試験が記載されている場合、ITパスポート試験に関連するカリキュラムを用意していると考えられます。

また、就職先にIT企業が掲載されていると、試験対策だけでなく実践でも役立つITスキルを習得できると判断できるでしょう。

本記事を執筆している東京医薬看護学校のバイオデータサイエンス学科は、ITパスポート試験や基本情報技術者試験の合格実績が多数あります。

IT企業で活躍している卒業生も多いので、未経験からITを学びたい学生におすすめの専門学校です。

ITパスポート試験は多くの業種で役立つ資格

ITパスポート試験はIT企業へ就職してエンジニアやプログラマーとして活躍するために大切な国家試験です。

現在の日本企業では、IT企業以外の業種でもITやDXを取り入れているため、ITパスポート試験に合格していると就職活動で有利になります。

若い世代はそれだけで貴重になっていますが、企業が求めるIT知識を有する学生の価値はさらに高くなるでしょう。

在学中にITパスポート試験に合格したい学生は以下のリンクから資料請求できるので、お気軽に利用してみてください。

参考文献:iパスITパスポート試験

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