病気の研究・勉強ができるのは何学部?卒業後のおすすめの職業や就職先も解説

病気の研究・勉強ができるのは何学部?卒業後のおすすめの職業や就職先も解説

将来、病気の研究や人の助けになる仕事に就きたいと考えている学生は、病気の研究に必要な知識と実習を学べる学部や学科へ進学する必要があります。

しかし、具体的にどの学部や学科に進学すれば病気の研究ができるか分からない人もいるでしょう。

この記事では、行基の研究ができる学部や学科紹介と、卒業後のおすすめの職業や就職先を紹介します。

進路に迷っている学生は、この記事を参考にしてみてください。

病気の研究ができる学部紹介

病気の研究ができる学部では、生物学や遺伝子学などを学習します。病気の研究には細胞学だけではなく、人体の仕組みや遺伝子構造も学ぶ必要があるためです。

病気の研究ができる学部の中から、今回は以下の3つの学部を紹介します。

1.生命科学部

生命科学部は、生物学を基礎とし、あらゆる生命現象について学ぶ学部です。

生命現象の仕組みを分子レベルで理解し、病気の原因解明や新たな治療法の開発に貢献できる人材の育成を目指しています。

生命科学部では、他にも遺伝子工学や細胞生物学、生化学などの専門知識を習得し、最先端の研究手法を学べます。

学校によっては、応用科学や農学、薬学をカリキュラムに取り入れている場合もあります。また、実験や実習を通じて、研究に必要な技術を身につけることも可能です。

生命科学部で学んだ知識と技術は、将来、がんや難病などの病気の研究を行う上で大いに役立ちます。

さらに、生命科学部の学生は、研究室での研究活動を通じて、問題解決能力や論理的思考力を養えます。

こうした能力は病気の研究だけではなく、様々な発表や論文作成などの分野でも効果を発揮するでしょう。

2.医学部

医学部は、人体の構造や機能、病気の原因や治療法について学ぶ学部です。

解剖学や生理学、病理学などの基礎医学や内科学や外科学などの臨床医学を幅広く学び、医療従事者として必要な知識と技術を習得できます。

また、医学研究には欠かせない統計学や研究方法論なども習得可能です。

医学部で学んだ知識は、将来、病気の研究を行う上で重要な基盤となります。

さらに、医学部の学生は病院実習などを通じて、実際の患者さんと接する機会が多くあります。

こうした経験は、病気の臨床研究を行う上で貴重な財産となるでしょう。

医学部では、基礎知識に加えて医療倫理や医療コミュニケーションなども学べる上に、医療従事者としての素養を身につけられます。

3.薬学部

薬学部は、医薬品の開発や適正使用について学ぶ学部です。

分析化学や製薬学、薬理学などの専門知識を習得し、医薬品の研究開発に必要な技術を習得できます。

また、薬学部の学生は病院や薬局での実習を通じて、病気と向き合う薬剤師の仕事を間近で見られるでしょう。

こうした経験は病気の治療薬の研究を行う上で、患者の気持ちになって開発や適正使用などに役立ちます。

新薬の開発や既存薬の適正使用などを通じて、病気の克服に大きく貢献できるでしょう。

病気の研究をしたい学生におすすめの職業3選

病気の研究をしたい学生には、日々研究室で業務を行う以下のような職業がおすすめです。

  1. 病理学研究者
  2. バイオデータサイエンティスト
  3. 臨床検査技師

特に、病理学研究者やバイオデータサイエンティストは、病気のメカニズムを研究して治療法を解明するのでおすすめの職業です。

1.病理学研究者

病理学研究者は、病気の原因や進行過程を解明することを目的とした研究を行います。

顕微鏡を用いて病変組織を観察し、病気の特徴や原因を突き止めるのが主な役割です。また、動物実験や細胞実験などを通じて、病気の発症メカニズムや治療法の開発にも取り組んでいます。

病理学研究者になるには?

医学部や生命科学部などで病理学を学び、医師国家免許を取得する必要があります。

病理学の知識と研究スキルを備えた病理学研究者はがんや認知症、感染症などのまだ解明できていない病気の原因や新たな治療法の開発を通じて、人々の健康と幸福に大きく貢献できるでしょう。

病理学研究者は患者の病気を調べる「病理診断」と病気そのものを研究する「病理研究」の2つの仕事があります。

病気の研究だけではなく社会に直接貢献できる病理学研究者は、病気の研究と向き合い続けられる職業です。

バイオデータサイエンティスト

バイオデータサイエンティストは、遺伝子情報のデータを解析し、病気の原因解明や新薬の開発に役立てる研究を行います。

バイオデータサイエンティストは、大量の遺伝子データやタンパク質データを解析するために、バイオインフォマティクスや機械学習などの手法を用います。

また、実験データの統計解析なども行い、研究結果の信頼性を高めるのもバイオデータサイエンティストの重要な役割です。

バイオデータサイエンティストになるには?

生物学や遺伝子工学だけではなく、情報科学や機械学習の知識が必要です。

さらに、データ解析のスキルや統計学の知識も重要となります。

バイオデータサイエンティストは生物学と情報科学の知識を組み合わせることで、病気の研究に新たな視点をもたらし、画期的な発見につなげる新しい職業です。

臨床検査技師

臨床検査技師は、病気の診断や治療効果の判定に欠かせない検査を行う専門職です。

血液や尿、組織などの生体試料を用いて、以下のような検査を行います。

  1. 生化学検査
  2. 血液検査
  3. 微生物検査
  4. 病理検査など

これらの検査結果は、医師が病気の診断や治療方針を決定する上で重要な判断材料となります。

臨床検査技師になるには?

大学や専門学校で臨床検査学を学び、国家試験に合格する必要があります。さらに、新しい検査技術や機器に対応するため、継続的な学習と技能の向上が欠かせません。

臨床検査技師は、病気の早期発見や適切な治療に大きく貢献します。

例えば、がんの診断には腫瘍マーカーの測定や病理組織検査が欠かせません。

臨床検査技師は、検査を正確かつ迅速に行うことで、患者の治療や予後の改善に寄与します。

病気の研究ができる就職先

病気の研究をするためには、職業だけではなく就職先選びも大切です。

病気の研究に特化するためには、以下のような就職先が有力です。

  1. 国立・公立の研究機関
  2. 製薬会社の研究開発部門

それぞれの就職先でどのような病気の研究をしているのか、解説します。

国立・公立の研究機関

国立・公立の研究機関は、病気の研究を行う上で最適な就職先の1つです。

最先端の研究設備や豊富な研究費を活用して、病気の原因解明や新たな治療法の開発に取り組めるためです。

また、他の研究者との共同研究や国際的な研究交流の機会も豊富にあります。

求められるもの

国立・公立の研究機関に就職するためには、博士号の取得が求められることが一般的です。

しかし、研究に専念できる環境が整っているため、研究者としてのキャリアを積むには最適な場所だといえるでしょう。

この記事を執筆している東京医薬看護専門学校のバイオデータサイエンス学科では、卒業と同時に「高度専門士」の称号が付与されるため、大学院への進学が可能です。

博士号の取得も可能なので、国立・公立の研究機関に就職したい学生にもおすすめです。

製薬会社の研究開発部門

製薬会社の研究開発部門は、病気の新薬開発を行う上で重要な就職先の1つです。

大学の研究室で得られた基礎研究を応用し、実際の医薬品の開発を行います。

研究開発部門では、以下のような業務を担当します。

  1. 創薬ターゲットの同定や化合物のスクリーニング
  2. 非臨床試験
  3. 臨床試験など

製薬会社の研究開発部門に就職するためには、薬学や生物学、化学などの専門知識が必要です。

さらに、創薬研究の経験やプロジェクトマネジメントのスキルも重要となります。

製薬会社の研究開発部門で行われる新薬開発は、患者さんの治療選択肢を増やし、病気の克服に直結する非常に重要な役割を果たしています。

また、グローバルな製薬企業は世界中の研究者と協力して、革新的な医薬品の開発に取り組める点も魅力です。

まとめ:病気の研究にはバイオデータサイエンス学科もおすすめ

病気の研究をしたい学生には、医学部や薬学部、生命科学部などの学部がおすすめです。

近年ではビッグデータやAIの活用も活発になっているため、バイオデータサイエンス学科も注目を集めています。

バイオデータサイエンス学科では、生物学と情報科学の知識を融合し、大量のデータ解析ができる研究者を育成しています。

バイオデータサイエンス学科で学んだ知識と経験は、将来、病理学研究者やバイオデータサイエンティストなど、様々な職業で活かせるでしょう。

ITやAIの活用が不可欠になっている現代の研究者を目指したい学生は、以下のリンクからバイオデータサイエンス学科の資料を取り寄せてみてください。

SNSをフォローして最新情報を入手しよう! SNS

  • twitter
  • instagram
  • youtube
  • line