生命科学部への進学を検討している人の多くは、将来「研究者や、人のために役にたつ仕事がしたい」人が多いかと思います。

しかし、実際に大学に進学後の、勉強内容や就職先のイメージが沸かない方もいるかもしれません。

そこで、本記事では、生命科学部の勉強内容やよくある就職先をを解説します。

生命科学部と同じような勉強ができる学科も紹介するので、進学先に迷っている方は参考にしてください。

1.生命科学部で学べる内容について

生命科学部は、生命を細胞や分子レベルで研究し、私たちの生活に役立てることを目的とした学部です。

生命や食、科学的な研究を行い問題を解決していきます。

学校によって細胞学などのバイオテクノロジーに注力したり、医学や薬学に注力したりと方針が異なります。

また、生命や食など人間にとって重要な研究をするため、倫理観も求められる学部です。

2.生命科学部の就職先は多方面

生命科学部は学校によって研究対象や教育方針が異なるため、多方面の業界に就職できます。今回は、生命科学部の学生に人気の就職先を4つ紹介します。

1. 製薬業界
2. 化粧品業界
3. 食品業界
4. IT業界

2-1.製薬業界

生命科学部の学生に人気なのは、製薬業界です。

製薬業界に就職する際は、研究を続けて新薬を開発する仕事と、研究に限らず製薬に関わる仕事に従事するパターンがあります。

薬が市場に出るまでには研究開発、安全性の確認、臨床実験と多くの工程が必要なため、多くの部署で生命科学部の知識を活かせます。

製薬会社は外資系製薬会社と国内製薬会社で働き方や福利厚生なども異なるので、就職を検討する際は企業分析して自分が望む生活を実現できるか判断しましょう。

私たちの健康にとって欠かせない製薬に携わることで、長く安定して働き続けられます。

2-2.化粧品業界

バイオテクノロジーに注力している生命科学部の学生には、化粧品業界も人気です。特に女性にとって化粧品は身近な存在なので、多くの学生が就職する際に関心を寄せています。

化粧品業界は直接肌に触れる化粧品を開発するため、機能性だけではなく安全性の向上が欠かせません。

そのため、生命科学部で習得する細胞学や科学の知識が求められます。

近年は男性向けの化粧品も増えているので、男性も就職しやすい業界になってきました。

日常やパートナーシップ、エンターテインメントにも欠かせない化粧品の研究開発は、多くの人々の幸福度にも直結します。

2-3.食品業界

食品業界でも、研究開発に生命科学部の知識が役立ちます。

加工食品やレトルト食品などの新商品を販売するためには、栄養学だけではなく化学物質などの知識が求められるためです。

より安全に、より長持ちする食品を開発するためには、保存料などの化学物質が必要です。

また、食品は日々の生活になくてはならない存在なので、安定している業界です。

そのため、生命科学部の学生からも人気の就職先となっています。

近年は健康意識が高まっている背景から、健康補助食品の開発も積極的に行われています。

日々の健康と食事の満足度を高める食品業界も、生命科学部と密接な関わりのある業界です。

2-4.IT業界

生命科学部とIT業界は、直接的な関係がないと考えている学生もいるかもしれません。

しかし、現代の医療やヘルスケアなどの分野ではIT化が進んでいるため、生命科学部の学生もITに関するカリキュラムを提供している学校が増えています。

IT業界は慢性的な人材不足になっているため、生命科学部からIT業界へと就職する学生も増加しています。

富士通や日本電気などの大手IT企業も医療やヘルスケア分野に参入しているため、生命科学部とIT業界の相性が良いのも特徴です。

今後、私たちの生活に大きく関わってくるIT業界も生命科学部の有力な就職先です。

3.生命科学部の学生に人気の職種

生命科学部の学生には研究職というイメージを抱くことが一般的かもしれませんが、実際には研究職以外の職種でも活躍しています。

数ある職種の中から、生命科学部の学生に人気の職種を5つ紹介します。

3-1.研究職

生命科学部の学生に一番人気なのは、研究職です。

大学や研究機関で行う基礎研究と一般企業で行う応用研究、どちらも人気です。基礎研究は、特定の目的にとらわれずに未解明なことを研究し、解明していきます。

短期的な成果は得にくいかもしれませんが、新たな発見ができると国内外にその成果を認められる仕事です。

応用研究は、特定の商品や目的の為に行う研究です。

基礎研究で明らかになっている技術や理論をもとに、特定の商品や目的達成のために研究を行います。

生命科学部に進学する学生の多くが将来研究職に就きたいと考えているため、就職活動では多くのライバルと競うことになります。

3-2.開発職/品質管理職

業界や企業によっては、研究と開発を合わせて研究開発部門や研究開発職という場合もあります。

しかし、製薬会社では研究職と開発職は区別されています。

開発職は、研究職の成果をもとに商品の実用化に向けて安全性を確認したりコストに合わせて商品に手を加える職種です。また、製薬会社から受託で開発業務を行うCROやCRCなども業種も非常に人気です。

研究職の仕事が0から1だとすると、開発職は、開発された新薬などの安定性や安全性などを担保する大切なお仕事です。

開発職は研究職よりも実用化に特化した仕事を担当します。限られた予算内で安全性と生産性を考慮し、最適な商品を開発するためです。

生命科学部の学生にとって、研究職と同様に高い人気のある職種です。

3-3.教師

生命科学部で学んだ生物学や細胞学は、教育の現場でも役立ちます。

生命科学が好きでより多くの人と関わりたいと考える学生には、理科や生物の教師も魅力ある職種です。

また、教師は公務員として勤務するため、安定志向の学生にとってメリットの大きい職種でもあります。

教師になるためには教職課程を取る必要がありますが、就職先を広げる意味でも教職課程は有効な選択肢といえます。教師は、子どもが好きで公務員として安定した働き方をしたい学生に人気の職種です。

3-4.公務員

教師と同様に、市役所などの地方公務員で技術職を希望する学生もいます。公務員は完全週休2日制なので、ワークライフバランスを重視したい学生から人気です。

公務員として技術職をする際は、科学や農学に関する部署に配属されることで専門性を活かせます。

公務員になるためには、公務員試験に合格する必要があります。

計画的に公務員試験の勉強をはじめて、試験合格を目指しましょう。

3-5.営業職

営業職も、生命科学部の知識を活かせる面白い職種です。

製薬会社（MR）や食品会社、化粧品メーカーなどの営業職は自社の商品を紹介し、契約につなげる重要な立場です。

単に商品知識だけで説明するのではなく、生物学や薬学、科学などの基礎知識をもとに丁寧に説明できる営業職は多くはありません。

生命科学部の出身者は、営業力を強化したい上記のような業界の企業にとって貴重な人材です。また、カリキュラムで習得する論理的思考と数字の強さも、営業職にとって大きな武器になります。

営業職は歩合を用意している企業が多いので、成果を出した分だけ収入が増えるのも魅力です。

4.生命科学部と同じような勉強ができる学科

生命科学部と同じような勉強ができる学科として、本記事を執筆している東京医薬看護専門学校のバイオデータサイエンス学科を紹介します。

バイオデータサイエンス学科のバイオテクノロジー部門では、生物学や科学、薬理学などの基礎知識を習得可能です。

さらに、細胞培養や遺伝子工学の実習もあるため、研究職や開発職として就職する際にも経験を活かせます。

4-1.バイオデータサイエンス学科はよりデータ解析を学べる

現代の研究や開発には、データ解析ができる人材が不足しているのが課題です。

データサイエンス部門では、統計学やデータサイエンス概論、プログラミングなどデータ解析やITに関する知識とスキルを習得できます。

需要の高いデータ解析のできる研究職を目指したカリキュラムを組んでいるので、卒業後に即戦力として就職できるのが強みです。

未知のウイルスを予測するために用いるビッグデータ解析もできるようになり、データ解析のスペシャリストとしてステップアップもできます。

生命科学部と同じような就職先に就くにはバイオデータサイエンス学科もおすすめ

生命科学部は、多くの業界や職種に就くチャンスがある学部です。

医療や食品、化粧品など私たちの生活に欠かせない分野に強いので、安定した働き方ができます。

現在需要の高いIT業界やデータ解析に特化して専門性を高めたい学生には、バイオデータサイエンス学科がおすすめです。

無料で資料請求ができるので、少しでも気になった方は以下のリンクからバイオデータサイエンス学科の詳細を確認してみてください。