コラム 2024.05.05
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研究職へ就職するには?年収や仕事内容、おすすめの学校・学科を解説
「将来どの仕事をするか?」
この悩みは、多くの学生が経験することです。
- 安定した企業に就職したい
- 年収の高い職種を選びたい
- 人のためになる仕事をしたい
と考えているかもしれません。
そんな学生の中には、研究職の年収がどのくらいか気になっている人もいるでしょう。
今回は、研究職の年収について、勤務年数ごとの違いを紹介します。新卒時の平均年収も紹介するので、就職した後の生活を考える参考にしてください。
研究職の仕事内容と平均年収はどのぐらい?
これから研究職として就職するかどうかは、仕事内容と平均年収で判断したいと考えている学生もいるでしょう。
研究職は一般の人が接する仕事ではないので、学生の多くは具体的にどんな仕事をしてどの程度の年収をもらえるのかをイメージするのが難しいかもしれません。
そこで研究職の仕事内容と、実際に年収はどのくらいもらえるのかを紹介していきます。
研究職の仕事内容
研究職の主な仕事は、与えられたテーマの研究を進めることです。
企業に就職して研究する際は、新製品の開発や既製品の改良を目的に研究をおこないます。
研究には基礎研究と応用研究の2種類があります。
研究内容の種類について
項目 | 基礎研究について | 応用研究について |
---|---|---|
内容 | 未知なる原理や物質を解明する研究 | 新製品の開発や、既存品の改良など |
具体例 | 遺伝子や化学物質を特定し、その作用を調べる | ・発見された物質を商品化させる ・大量生産できるようにロット数を向上させる研究 |
研究機関 | 大学や公共機関が多い | 製薬会社・化粧品メーカーなど |
基礎研究とは、まだ知られていない原理や原則を長期間かけて解明することです。主に大学や公的機関などでおこなわれるケースが多いのが特徴です。
一方の応用研究とは、基礎研究の成果をもとに新たな製品を生み出すことです。製薬会社や化粧品メーカーなどに就職しておこなうのが一般的です。
研究職の勤務年数ごとの平均年収
厚生労働省の賃金構造基本統計調査のデータによると、研究職の勤務年数ごとの平均年収は以下のとおりです。
勤務年数 | 年収 |
---|---|
0年 | 419万200円 |
1~4年 | 529万9,100円 |
5~9年 | 601万200円 |
10~14年 | 706万9,400円 |
15年以上 | 849万8,200円 |
国税庁が発表している令和4年度の日本の平均年収は458万円なので、研究職の年収は平均よりも高いことがわかります。
新卒で就職する際は、他の職種と同様に平均年収よりも低い年収419万200円からのスタートになります。
しかし、勤務年数が増えてくるにつれて年収は高くなり、15年以上勤務している研究職の平均年収は849万8,200円です。
実績や役職、勤務先の給与体系などによっては、研究職は1,000万円以上の年収をもらうことも可能です。
研究職は、専門的な知識を持たないと従事できない仕事です。その専門的な知識を習得し、業務で応用する対価として平均年収が高くなっています。
理系研究職の年収に関わる項目
研究者の年収は、以下の項目によって変わります。
- 役職
- 実績
- 業界
- 最終学歴
同じ研究職でも、製薬会社や食品開発など業種によって年収は異なります。
特に、近年需要のあるバイオテクノロジーやAIなどの業界では、優秀な人材を採用するために年収を高く設定している企業が多いのが特徴です。
役職
研究職は、他の職種と同じく役職に応じて年収が変わります。
▼大学や研究機関の場合
- 教授
- 准教授
- 助教授
- 講師
▼企業の研究職
- マネージャー
- チームリーダー
- 一般研究員
どちらの場合も、組織をまとめる立場になるほど年収は高くなっていくのが一般的です。
実績
研究職にとって、研究実績は年収に大きく関わる項目です。
研究には数多くの失敗がつきものですが、新発見や商品開発に貢献した研究職は社内外から高い評価を得られます。
また、共同研究で実績を作れると、研究成果そのものに加えて研究職同士のネットワークも評価の対象になります。
社内外にネットワークのある研究職は情報収集のスピードが早く、業界のトレンドにも柔軟に対応可能です。
さらに、論文の数や特許の取得などによって個人の価値を大きく高めると、その実績に合わせて年収も高くなります。
研究職は実績が増えるにつれて年収が高くなるので、モチベーションを維持しやすい職種です。
どんな業界で研究職として働くことができるの?
研究職にとって、業界選びはとても重要です。以下、研究職が従事できる業界をまとめました。
- 製薬業界
- 食品業界
- 化粧品業界
- IT・AI業界
それぞれの業界によって必要になる知識やスキル、得られる年収は異なります。業界を選ぶ際は、自分が興味を持っていることを研究できるかどうかで判断しましょう。
研究職になると、何年も同じ研究を続けることになります。
日々の研究をコツコツ積み重ねるためには、自分のモチベーションを維持し続けていくことが大切です。
もし化粧品が好きで日頃からメイクを楽しんでいる場合、もっと肌に優しいファンデーションを作るためにどうすればいいか、化粧崩れを防ぐために効果的な成分は何かなど自発的に考えられるでしょう。
年収を高くするためには日々丁寧に取り組み、長く研究職に従事することが大切です。
最終学歴は研究職に就職する上で関係はある?
研究職に新卒で就職したい場合、学歴を企業側に確認される可能性が高いです。
本記事を執筆している私も、製薬会社の研究職に就職する際に学歴や実績を確認されたことを今でも覚えています。
「どんな学校でどんな研究に従事してきたのか?」を注目されますので、進学する学校選びは非常に大切となります。
専門学校の卒業でも研究職になれる?
現在では研究職に特化した専門学校や学科も増えており、卒業後に研究職として活躍している人も多数います。
専門学校によっては、修業年限が4年以上等の要件を満たすことで、大学院への進学も可能です。より専門的な研究をしたい場合は、自分が先行する研究を行っている研究室に所属することもできます。
研究職のキャリア形成について
研究職として高いキャリアを形成するためには以下の方法があります。
- 海外で研究をおこなう
- 好待遇な企業へ就職する
研究職の待遇は、日本よりアメリカなど海外の方が待遇が良いことが多いです。
研究職は国を問わず世界中で必要な仕事なので、海外での生活に抵抗がない場合は選択肢として入れてみましょう。
海外で研究をおこなう
特にアメリカやヨーロッパなどの先進国では、研究職に十分な年収を与えるだけではなく、研究に必要な資金も豊富です。
最新の設備やより研究に特化した環境で仕事ができるのは、研究職にとってもメリットです。多国籍な研究チームで研究するのは、知識や経験以外に1人の人として貴重な経験になるでしょう。
海外で研究をおこなうためには、英語やその国の母国語を覚える必要があります。また、日本とは異なるコミュニケーションや文化に対応することも大切です。
高い年収と最先端の研究を両立したい場合、海外で研究をおこなうことを検討してみましょう。
好待遇な企業へ就職する
日本でも、好待遇な企業へ就職することで高い年収をもらえます。特に研究職の待遇がいいのは、大手製薬会社や研究開発に投資しているIT企業などです。
大手の製薬会社やIT企業では、それぞれ研究のテーマや開発すべき商品が決まっているため、必ず自分の興味が持てるテーマになるとは限りません。
そのため、長く研究職を続けるためには年収だけではなく、興味のある分野の研究ができる就職先になるか考えながら就職活動してみましょう。
研究職になるためにおすすめの学校
年収の高い研究職になるためには、需要の高い分野を専攻することが大切です。
近年の研究ではビッグデータを取り扱う機会が増えているため、ITやAIなどの知識も欠かせません。
この記事を執筆している東京医薬看護専門学校には、医療・バイオテクノロジー・データサイエンスを学べるバイオデータサイエンス学科があります。
バイオデータサイエンス学科は、専門知識が全くない状態からバイオテクノロジーとデータサイエンスの基礎を学べます。
この異なる2つの分野を活用することで、ゲノム解析やデータをもとに病気を予防する薬の開発が可能です。
これからの研究職にはデータ解析能力が求められますが、バイオデータサイエンス学科ではデータ解析のできる研究職を育成しています。
まとめ
研究職の平均年収は、勤務年数が1〜4年で日本の平均年収よりも高くなります。
少しでも高い年収の仕事に就きたいと考えている学生にとって、研究職は魅力ある職種の1つといえるでしょう。
研究職に就くためには文系の学生は不利だと考えているかもしれませんが、この記事を執筆している東京医薬看護専門学校では1から研究職に必要な知識とスキルを習得可能です。
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