視能訓練士×こども

知っていますか?~こどもの視力の発達~

 
 

生後1〜2ヶ月の赤ちゃんでも眼をキョロキョロ動かして見回すようなしぐさをしたり、ママの顔を見て笑ったりすることがありますよね。
みなさんは赤ちゃんがいつからはっきりと物が見えるようになるか知っていますか?
 
今回は赤ちゃんの視力の発達と、眼のプロフェッショナル「視能訓練士」と「こども」の関わりについてご紹介します
 
 

新生児〜生後3ヶ月

 
 

生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0.01〜0.02程度。
 
認識できる色は、黒・白・グレーのみといわれています。
ほとんどの赤ちゃんは遠視の状態で生まれてくるので、ほぼ見えていません。
とはいえ、物が近づくと眼を閉じたり光に反応したりはします。
 
まだ両眼の焦点を合わせる能力は備わっていないため、目的もなく眼球を動かしていることがほとんど。
 
まわりを見渡すようなしぐさを見せるのは、音やにおいに反応しているから。
ママやパパが近づくと喜ぶしぐさを見せるのも、眼が見えているからではなく体で感じ取っているんです!
 
2〜3ヶ月ごろになると、ぼやけていながらも相手の目や鼻、口などの顔のパーツも徐々に見えるようになってきます!
 
 

生後4〜7ヶ月

 
 

この時期の視力は0.03〜0.08程度。だんだんと焦点が合うようになり、目の前で動くものを追視できるようになります。赤や黄色、緑など、色も少しずつ認識するようになります。
 
 

生後1歳以降

 
 

1歳ごろには視力が0.1〜0.2程度になります。
立体視ができるようになり、奥行きや上下左右、自分と物の距離なども把握できるように。ただし、輪郭はまだはっきりとは見えません。
視力はその後3歳ごろまでに急速に発達し、4〜5歳ごろには子ども用の視力検査で1.0の視力になります。
 
 

視能訓練士とこどもの関わり

 
 

赤ちゃんは成長過程で、斜視や弱視といった眼の病気になることがあります。眼の病気や遠視・乱視などの屈折異常、片眼の視線がずれている斜視などがあると、視機能の発達の妨げになります。
 
その斜視や弱視などの検査をしているのが「視能訓練士」です!
 
視能訓練士は視力が発達しにくい (弱視) や眼の位置がずれている (斜視) でこどもが眼科に来院された時に検査や回復に向けた矯正訓練をします。
眼の病気も早い時期に発見できれば改善する可能性が高くなるため、とても大切な時期です。
 
最近では、6ヶ月以上の乳幼児の視力の問題を数秒で簡単に検知できる「スポットビジョンスクリーナー」という検査機器があり、多くの小児科医院で使われているんですよ!
 
 

こどもと関わる!視能訓練士の仕事のやりがい

 
 

視能訓練士は、その他にも大学病院や眼科クリニックといった医療機関や地域の学校や保健所などで
 
・低年齢の小児に対して眼の発達を手助けする視能矯正
・医療機関で眼の状態を調べる視能検査
・3歳児検診や学校検診での健診 (検診) 業務
・病気により眼が見えづらくなった方に対して生活の質の改善を支援するロービジョンケア
を行っています。
 
検査をするだけでなく眼の発達を手助けできることや、視力が見えづらい方の生活をサオートできること等、大切な眼の健康を守るお手伝いをしています。
そのため、こどもをはじめとした、たくさんの患者さんに寄り添い眼の健康に貢献し、患者さんの笑顔・喜びに関わることができるといったやりがいや楽しさがあるお仕事です✨
 


 
 
あなたもこどもたちが、キレイな景色もや大切な人の笑顔を見続けられるように
眼の健康を守る「視能訓練士」を目指してみませんか?

 
少しでも視能訓練士のお仕事に興味をもっている方は
東京医薬看護専門学校の「こどもメディカルフェスタ!」に参加してみてください★
 
「こどもメディカルフェスタ!」では「赤ちゃんの見てる世界って?簡単にできるこどもの眼の検査」の体験授業を行います。
 
視能訓練士とこどもの関わりがもっと詳しく知ることができますよ✨
 
 

“【医師監修】赤ちゃんの視力 いつから見えて、どう発達していくの?”.
たまひよ. 2020-10-06.
https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=35103, (参照2023-04-19)

 
 

 
 

 

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