キャリアチェンジを実現した卒業生

現場で活躍する先輩達に、仕事のことや、学校生活のこと、再進学しようと思ったきっかけなど、いろんなホンネを聞きました

インタビューInterview

このままでいいのか悩んだ歯科助手時代。これからは歯科衛生士として大好きな子ども達と向き合える。

船田 萌美さん (歯科衛生士科 2018年卒業)

歯科衛生士

歯科衛生士さんのはたらく姿に憧れて

地域の病院で歯科助手として勤務するなかで23才頃に一度、再進学を考えたことがあるのですが当時は学費や時間を理由に結局、あきらめてしまいました。気付けば勤続6年が過ぎて20代もいよいよ折り返しになり「医療現場で働いているのになんの国家資格も持っていないし私、このままでいいのかな・・・」と思い悩んでOLなどの他業種への転職も検討。きっと多くの女性が20代半ばで今後のキャリアや結婚、出産などの人生のプランについて思い悩む時期が必ず訪れるんだと思います。そんな時期に職場に新人の歯科衛生士さんが入職してきました。そのハツラツとした仕事ぶりを見ていると歯科助手よりも業務内容が専門的で、なによりも若いのに自信を持って働いている姿がとてもカッコよく感じたんです。一度はあきらめかけた歯科衛生士の道ですが、今後の人生のためにもぜひ国家資格がほしかったので思い切って3年間、再進学することを決意しました。

母や歯科衛生士・歯科医師にも相談して再進学

6年も勤続することができた事実を振り返ってみても、「歯科」という職場はきっと私に向いている大切な居場所。もともと歯には興味があったから入職したわけですし、大好きな子どもたちと関われる小児歯科の仕事には日々、やりがいを感じていました。子どもたちが懐いてくれると嬉しいんですよね。でも歯科助手としての私は子どもたちにしてあげられる業務の幅は狭いですし、待遇もそのままなので「歯科衛生士の国家資格を取ろうかな」と母に相談すると、「絶対に国家資格を持っていた方がいい」と常々言われていたこともあり、すぐに賛成してくれました。元職場の仲の良い歯科衛生士さんや小児歯科の医師にも背中を押されて一歩、あたらしい人生に進むことができて再進学。もしあの頃の私のように思い悩んでいる人がいるなら、ひとりで抱え込まず、まずは身近な家族やその道のプロがいれば、どんどん相談してみることも大切だと思います。

大好きな子どもたちに施術する日が楽しみ

在学中の2年生で結婚、3年生で妊娠をして(病院実習後に妊娠がわかったのでカリキュラムに支障がなくて助かりました)、国家資格を取得して卒業後に無事、長女を出産できました。彼女が1才になったら近所の保育園に預けて歯科衛生士として再就職するつもりです。もし国家資格を取得していなかったら子育てに集中して専業主婦のまま過ごしていたと思います。再進学をしてがんばれたことで自信につながりましたし、仕事に対する意識も高まりました。同世代のママ友たちも子育てがひと段落したらアルバイトや社会復帰を考えたりしていますが私の場合、もう再就職への悩みはありません。国家資格である歯科衛生士は歯科助手と違って口腔ケアのプロとして歯科予防処置、歯科診療の補助、歯科保健指導などが実施できます。これからは大好きな子どもたちと楽しくお話をするだけではなく、実際に施術面で役に立てるので、再就職をして働くことが今からとても楽しみです!

経歴

2009年
歯科助手(当時19才)
2015年
再進学(当時25才)
2018年
歯科衛生士(現在36才)