どう見えているか、子ども達とのコミュニケーションを大切に

西葛西・井上眼科病院 勤務視能訓練士/坂西 早也佳さん

視能訓練士科 2016年3月卒

看護師の知識に、眼科の専門性を加えたい

もともと看護師として大学病院で7年間勤務していました。結婚を機に夫と将来を考え、いずれは夫の実家の眼科医院を継ごうということに。そこで、眼科の専門性を高めたいと考え、視能訓練士を目指しました。今は眼科病院で、眼科検診や訓練など幅広く行っています。弱視や斜視のお子さんも担当していますが、どう見えているか説明が難しいお子さんもいるので、コミュニケーションをとりながら、聞き出す工夫が必要ですね。嬉しいのは、やっぱり視力に改善がみられることです。

低視力の授業で、患者さんの気持ちを体験

興味深かったのは、低視力の方の生活を体験する授業です。視野が狭くなる眼鏡、白内障のように曇って見える眼鏡をかけて、実際に歩いてみました。患者様の気持ちを知るきっかけになり、とても有意義でした。また、クラスも一致団結していてよかったです。年齢層は様々でしたが、1年間というすごく短い期間で、国家試験に合格するという目標は一緒。社会人経験者で志の高い方も多かったですね。今もお互いに高め合える大切な仲間です。

高い専門性を身につけ、必要とされる存在に

視覚は、外から得られる情報の大部分を占めています。視覚に障害がある方にとって、その不安は非常に大きいはず。視能訓練士は、そのような方の力になり、いちばん気持ちに寄り添える存在だと考えています。専門性の高い医療従事者であり、大きなやりがいも感じています。興味のある方は、ぜひ頑張って勉強し、目指してほしいです。