言葉のコミュニケーションを取り戻せるようにサポート

浅草病院 勤務言語聴覚士/原 香織さん

言語聴覚士科 2016年3月卒

失語症になった父のために、できることを

父が脳梗塞で失語症になり、家で介護していたときに「言語聴覚士」という仕事を知りました。その後、父が施設に入所できたことで、私自身に時間の余裕が生まれ、父のためにも言語聴覚士を目指そうと思いました。今は主に父と同じように脳卒中になった方のリハビリを担当しています。言葉での理解、意思疎通が難しいことは、とてもツライこと。だからこそ、日々の小さな変化でも、患者様やご家族と喜び合うことができます。

苦しいときも、一人じゃなかった

思い出深いのは、オスキーという実技テストです。合格しないと、病院実習に行けません。この対策のため、クラスメイトと実技を見せ合い、「ここがダメ」と指摘し合いながら練習しました。みんなの力があったから、合格できたと思います。特に今、授業で学んだことで役立っているのは、補聴器についてです。ご高齢の方がよく利用しているので、ボリューム調整や電池の確認など、ちょっとした対応がスムーズにできています。

クラスには40代の方も。年齢は気にしないで

30代からの再進学だったので、クラスの雰囲気になじめるかとても不安でした。でも、入学してみると、40代の方もいて、年齢のことで悩む必要はなかったです。むしろ、同じ目標で勉強している人たちなので、すぐに仲良くなれました。忘年会なども、わきあいあいと楽しめましたね。きっと、年齢は気にならないかな、と思います。