
2024.08.09
臨床工学技士
臨床工学技士は将来性のある仕事?就職してから後悔しない理由を徹底解説
AIの進化が進むにつれて、多くの仕事が機械に代替されるといわれています。
これから進路を決める学生にとっては、将来性のある仕事が何か判断が難しい時代です。
将来性のある仕事の中に、臨床工学技士という仕事があります。
本記事では、臨床工学技士に将来性のある理由と、活躍できる臨床工学技士の特徴を中心に解説します。
医療業界への就職を検討している学生は、ぜひ最後までご覧ください。
- 記事の概要
臨床工学技士の仕事は変化してくる
臨床工学技士の仕事は、医療技術の進歩にともない大きく変化しています。近年は医師の負担を軽減するために、医療従事者への業務移行が進み、臨床工学技士もその一環として新たな業務を担うようになっています。 例えば、従来は医師が行っていた静脈穿刺や内視鏡操作などが臨床工学技士の業務に追加されました。 静脈穿刺とは、血管内に針を刺して血液を採取したり薬剤を注入したりする技術で、内視鏡操作は体内を観察するための医療機器を操作する技術です。 これらの業務は高度な技術と専門知識を要するため、臨床工学技士の専門性が一層求められるようになっています。在宅医療と臨床工学技士
IoT技術を利用した在宅医療機器の管理や保守も、臨床工学技士の新たな業務として期待されています。 IoT技術とは、インターネットを介して医療機器を管理・制御する技術で、これにより在宅医療の質を向上できます。 具体的には、患者の自宅に設置された医療機器の状態を遠隔で監視し、異常があればすぐに対応するなどの業務です。新しい機器が次々と誕生しているので、臨床工学技士の役割もますます重要となります。臨床工学技士に将来性がある4つの理由
臨床工学技士に将来性がある理由には、以下の4つがあります。- 医療業界の需要が増えていく
- 高度な医療機器への対応が必要になる
- 臨床工学技士の業務内容が増えた
- 臨床工学技士は医療機器メーカーでも活躍している
医療業界の需要が増えていく
高齢化社会が進む日本では、医療機器の需要が年々増加していて、これにともない臨床工学技士の重要性も高まっています。2025年には、団塊の世代が75歳以上となり、医療の需要はさらに増加する見込みです。 特に、人工透析や心臓カテーテル治療などの専門知識が必要な分野では、臨床工学技士の専門技術が欠かせません。また、在宅医療の普及が進む中で、さまざまな機器を操作する臨床工学技士の活躍の場は広がっています。高度な医療機器への対応が必要になる
医療機器の高度化によって、臨床工学技士にも高度な専門知識と技術が求められています。例えば、人工心肺装置やECMO(体外式膜型人工肺)は生命維持に直結する装置で、その操作や管理には専門的な知識とスキルが必要です。 さらに、近年ではAI技術やロボティクスの導入が進んでいるため、これらの最新技術に対応できる臨床工学技士の需要も高まっています。臨床工学技士の業務内容が増えた
臨床工学技士の業務範囲は従来の機器管理にとどまらず、医療機器の設計や開発支援、臨床研究への参加など広がりを見せています。 カテーテル手術や集中治療室(ICU)での生命維持装置の管理など、新たな業務が次々と追加されています。また、在宅医療や遠隔医療の分野でも、IoT技術を活用した医療機器の管理や保守が求められるようになり、臨床工学技士の役割は今後も増加する見通しです。臨床工学技士は医療機器メーカーでも活躍している
臨床工学技士は病院やクリニックだけでなく、医療機器メーカーでもその専門知識を活かして活躍しています。 医療機器メーカーでは、新製品の開発や既存製品の改良の際に、臨床現場のニーズを的確に反映させなくてはいけません。 臨床工学技士の知識と経験は、現場のニーズを反映させるために重宝されています。また、臨床工学技士は製品の技術サポートや営業支援などの業務も担当し、医療機器の安全性を高める役割を果たしています。将来性のある臨床工学技士の特徴
将来性のある臨床工学技士には、AIやITに強かったり穿刺ができたりなどの特徴があります。長期的に臨床工学技士として仕事を続けられるように、それぞれの特徴を解説します。AIやITに強い
現代の医療機器はAIやIT技術を駆使しているものが多いので、これらの技術に強い臨床工学技士の需要が高まっています。 AIを活用した診断システムや医療ロボットを活用した治療体制などの導入が進んでいることから、これらの最新技術を理解し操作できるスキルが必要です。 また、人工肺や人工呼吸器も最新のものが次々と登場しているので、常に新しい機器の操作や管理方法を学ばなくてはいけません。今後も、AIやIT技術は医療現場に多く登場すると予測されています。 これからの臨床工学技士には、AIやITの知見も求められるでしょう。穿刺ができる
2021年5月28日に公布された「臨床工学技士等に関する法令の改正」では、臨床工学技士が患者の静脈に針を刺せるようになりました。 これまで直接の医療行為は医師または看護師の担当業務でしたが、今後は臨床工学技士も輸血ポンプやシリンジポンプなどの機械とつなげるための穿刺ができます。そのため、穿刺技術を持つ臨床工学技士は、透析やカテーテル挿入などの専門的な医療行為を行う際に重宝されるでしょう。 穿刺技術を習得するためには、継続的な学習と実践が必要です。 定期的に講習を受け、新しい技術や知識を身につけることで、医療現場で欠かせない人材になれます。臨床工学技士になって後悔する人の特徴
臨床工学技士になった人のなかには、後悔して転職する場合もあります。 臨床工学技士になって後悔しやすい人の特徴を解説するので、自分に合った医療系の仕事を見つける際の参考にしてください。継続して勉強ができない
医療技術や使用する機器は日々進化しているため、最新の知識と技術を習得するための継続的な学習が必要です。新しい医療機器や技術が次々と導入される医療現場で、学習意欲が低い人や自己研鑽を怠る人は、業務を担当し続けるのが難しくなります。 その結果、最新の医療技術に対応できなくなって、後悔しやすくなるでしょう。 時には学会やメーカーの説明会などに参加して、最新の技術や研究成果を学ぶことも重要です。責任感がない
臨床工学技士の仕事には、常に責任感が求められます。 医療機器の管理や操作にミスがあると患者の命に関わるため、責任感を持って業務に取り組む姿勢が重要です。 特に、人工心肺装置やECMOなどの高度な生命維持装置の操作には、細心の注意を払いましょう。 責任感がない人はミスによって医療現場で信頼を失い、後悔しやすくなります。1人で仕事をしたい
医療現場ではチーム医療が基本となるため、協調性やコミュニケーション能力が重要です。そのため、臨床工学技士は、医師や看護師など他の医療従事者と密接に連携して業務を行う必要があります。 例えば、手術室では医師や看護師と連携して機器の操作を行い、ICUでは他のスタッフと協力して患者の状態をモニタリングする必要があります。また、定期的なミーティングで情報を共有し、患者の治療方針について話し合うことも重要です。 1人で黙々と仕事をすることを好む人にとっては、チームワークを重視する臨床工学技士の職場環境に適応するのが難しく、ストレスを感じやすいかもしれません。 常にチームワークを重視し、他の医療スタッフと協力しながら働くことが求められます。将来性のある臨床工学技士になるためにおすすめの学校
将来性のある臨床工学技士になるためには、現場での実務経験が豊富な講師から学ぶことが大切です。また、病院やクリニックへの就職実績が豊富な学校を選ぶことで、安定した経営状態の就職先に出会える確率が高くなります。現場経験の豊富な講師が多数在籍している
実際の医療現場での経験を持つ講師から直接知識や技術を学ぶことで、最新技術や現場での実践的な知識を習得できます。 臨床工学技士を目指せる学科や学校は数多くありますが、東京医薬看護専門学校の臨床工学技士科には経験豊富な講師が多数在籍しています。 こうした講師の講義は、教科書だけでは得られないリアルな医療現場の状況や最新の医療機器の操作方法、トラブル対応などを学ぶ絶好の機会です。 講師が自身の経験をもとに具体的な対処法を提供することで、学生はより深い理解と実践力を身につけられます。病院やクリニックへの豊富な就職実績がある
進学先を選ぶ際は、就職実績の豊富な学校を選ぶことも重要です。 卒業生の多くが病院やクリニックで活躍している学校は、教育内容やサポート体制が充実している証拠だからです。 本校は数多くの卒業生を病院やクリニックに送り出していて、その多くが第一線で活躍しています。 就職活動のサポートやインターンシップの機会も充実しているので、即戦力を求める病院やクリニックからも好評です。 就職サポートでは、履歴書の書き方から面接対策まで細やかな指導を受けられるため、就職活動をスムーズに進められます。臨床工学技士はAIやロボットに代替できない将来性のある仕事
臨床工学技士は将来性のある仕事です。 少子高齢化にともなって医療業界の需要が増えるだけではなく、AIやIT化が進み高度な機器の操作が求められるためです。 チーム医療に大切なコミュニケーションスキルとAIやIT関連の知識を身につけ、時代の変化についていきましょう。 将来、臨床工学技士を目指している学生に向けて、東京医薬看護専門学校の臨床工学技士科は無料で資料を提供しています。 時代に左右されない専門スキルを身につけたい学生は、お気軽にお問い合わせください。