2025.10.10
医療・医薬品バイオ研究
【2025年】薬剤師国家試験の合格率は?留年や退学者の割合についても解説
薬剤師を目指すうえで重要なステップとなるのが「薬剤師国家試験」です。近年の合格率はおおむね70%前後と安定しておりますが、確実に合格を目指すには計画的な学習と十分な準備が欠かせない、決して容易ではない試験です。
また、薬学部のカリキュラムは専門性が高く学びがいがある一方で、進級や卒業にあたっては一定のハードルも存在します。中には留年や進路変更を経験する学生もいますが、それもまた自身の将来を見つめ直す良い機会と捉えられるでしょう。
この記事では、2025年の最新データをもとに薬剤師国家試験の合格率の推移や大学ごとの傾向、薬学部における留年率・退学率などを詳しく解説します。さらに、薬に関わるその他の医療職や、薬の研究・開発を目指せる進路についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 記事の概要
薬剤師国家試験の合格率の推移
厚生労働省の発表によると、第110回薬剤師国家試験(2025年実施)の合格率は 68.85% でした。近年の薬剤師国家試験においても大きな差はなく、合格率は70%前後で推移しています。ここでは、国公立大学と私立大学の合格率の違いについても解説します。
1. 国公立大学における薬剤師国家試験の合格率
国公立大学の合格率は第110回試験でも8割を超え、全体の合格率(68.85%)を大きく上回っています。
- 国立大学 83.75%
- 公立大学 82.88%
国公立大学の薬学部では大学入学共通テスト等で高得点が求められるため、基礎学力の高い学生が集まりやすく、その分薬剤師国家試験の合格率が高くなりやすいのだと考えられます。
2. 私立大学における薬剤師国家試験の合格率
私立大学における第110回薬剤師国家試験(2025年実施)の合格率は67.52%でした。全体の合格率が68.85%なので、私立大学の合格率は平均よりも少し低い水準であることがわかります。
薬剤師国家試験の合格率が低い理由
薬剤師国家試験の合格率は近年70%前後で推移しており、他の医療の国家資格と比べるとやや低い傾向が見受けられます。※看護師国家試験の合格率(90.1% 2025年実績)
薬剤師国家試験の合格率が低い主な理由としては、国家試験の難易度の高さと出題範囲の広さが挙げられます。薬学の基礎から応用、実務まで多岐にわたる知識が問われるため、膨大な学習量をこなす必要があります。
薬学部が抱える留年・退学の問題
薬学部は、他学部に比べて留年率が高い傾向にあり、全体の約3割が留年する傾向にあります。退学の割合も各大学によって差がありますが、大学によっては退学率が50%を超えるケースも見られます。
1. 薬学部における留年率
薬学部における留年率は全体の約3割であり、入学できたとしても進級が難しい学部だといえるでしょう。留年率が高い要因としては、薬学部のカリキュラムが専門的で多くの科目を履修する必要があることや、進級要件が厳しいことなどが挙げられます。
薬学部では、化学、生物学、物理学といった基礎から、薬理学、薬剤学、衛生薬学などの専門科目まで多くの科目を深く理解する必要があります。入学はできたものの、学習が追いつかず、単位を取れずに留年する学生も少なくありません。
2. 薬学部における退学率
薬学部の退学率は大学によってバラつきがありますが、退学率が50%を超える大学も存在します。とくに私立大学は、総合型選抜や推薦入試などの入試方法が多様です。その結果、多様な学力背景を持つ学生が集まることで、国立大学に比べて退学率に違いが見られる傾向があります。
さらに、薬学部での学習内容が想像よりも厳しく「ついていけない」と感じるケースや、高額な学費負担が原因で退学に至るケースもあります。
薬剤師になるために必要な時間と費用
薬剤師を目指す道のりは、ほかの医療系資格と比べても時間と費用の負担が大きいのが特徴です。
6年間にわたる学びを通じて、基礎から専門、実習、研究まで幅広い知識とスキルをしっかりと身につけることができます。そして国家試験に合格することで薬剤師としての第一歩を踏み出せる、充実した成長の道のりと言えます。
1. 6年間の学びと国家試験の挑戦
薬学部の6年間は、薬学の幅広い分野を深く学ぶ期間であり、多くの時間と努力が求められます。
そして、薬剤師になるためには6年制の薬学部を卒業するだけでなく、合格率が約70%の薬剤師国家試験を乗り越える必要があります。卒業後も最後の関門である国家試験が待っているため、決して簡単ではないものの、その挑戦を乗り越えた先に確かな専門性と自信が築かれる、やりがいのある道のりと言えます。
2. 学費や生活費の経済的負担
国公立大学では年間60万円程度、私立大学では年間150〜240万円以上と高額です。6年間で考えると、国公立大学でも約350万円、私立大学では920万円程度から1,000万円を大きく超え1500万円近い学費が必要となる大学もあります。
薬剤師の道は、専門性が高く社会的にも非常にやりがいのある素晴らしい職業です。しかし、6年間の学びと国家試験という挑戦には多くの時間と費用がかかります。そこで、薬剤師以外にも、製薬会社の研究開発や品質管理、医薬品の販売・管理、さらには医療現場のサポート職など、薬に関わるさまざまな仕事があることも知っておくとよいでしょう。自分に合った働き方やライフスタイルを考えながら、幅広い可能性を視野に入れて進むことが大切です。
薬剤師だけじゃない!「薬に関わる医療の仕事」紹介
薬に関わる医療の仕事は薬剤師だけではなく、製薬企業のMR(医薬情報担当者)や、治験コーディネーター(CRC)、研究開発職などもあります。
1. MR(医薬情報担当者)として医薬品の情報提供を行う
MR(医薬情報担当者)は、製薬会社の医薬品情報を医師や薬剤師に提供し、適正な使用を推進する仕事です。
単なる営業ではなく、薬の効果や副作用、服用方法など、薬学の専門知識を活かして医療現場に貢献できます。また、学会や勉強会に参加する機会も多く、常に専門知識をアップデートできる点も特徴です。
2. 「治験コーディネーター(CRC)」として新薬開発を支える
治験コーディネーター(CRC)は、新薬が世の中に出るための最終段階である「治験」をサポートする専門職です。治験に参加する被験者への説明やスケジュール管理、データ収集、医師や製薬会社との調整など、多岐にわたる業務を行います。
患者さんに安心して治験を受けてもらうためのケアが重要となるため、薬学的な知識だけでなく、人と向き合うコミュニケーション能力も欠かせません。新しい薬をいち早く社会に届けるという使命感を持って取り組める、医療において非常に意義の大きい仕事です。
3. 「研究開発職」として新薬の研究や開発に関わる
研究開発職は、製薬会社や研究機関において、新しい薬の研究開発に携わる仕事です。具体的には、病気のメカニズムを解明し、薬の候補物質の探索、基礎研究、非臨床試験、臨床試験などを通じて新薬を生み出す過程に関わります。
最先端の科学技術を駆使し、まだ治療法のない疾患の研究や薬の開発に取り組むこともあり、社会的意義が大きい職業です。研究成果が形になるまでには時間がかかりますが、自身の携わった研究が患者さんの命や生活を支えるため、大きなやりがいと誇りにつながる仕事だといえるでしょう。
薬の研究開発に関わるなら、東京医薬看護専門学校の「医療・医薬品バイオ研究学科」がおすすめ!
薬剤師になるためには、6年間の専門的な学びに加え、国家試験の合格が必要となるなど、決して簡単な道のりではありません。薬剤師国家試験の合格率や、薬学部における留年・退学の状況からも、その厳しさがうかがえます。そのため、学びを進める中で、自分の適性や将来像を見つめ直し、別の進路を選ぶ学生もいます。
しかし、薬に関わる仕事は薬剤師だけにとどまりません。医薬品の研究や開発など、多様な分野で専門性を活かして活躍する道も広がっています。ここでは、薬の研究開発分野において実践的なスキルを身につけられる、東京医薬看護専門学校の「医療・医薬品バイオ研究学科」についてご紹介します。
3年で医療・薬の分野に就職できる
東京医薬看護専門学校の「医療・医薬品バイオ研究学科」は、3年間で薬の研究開発の仕事への就職を目指せる学科です。
薬学部に通って薬剤師になる場合は最低でも6年かかりますが、本学科では3年間で実務に直結するスキルを身につけられます。薬学部に6年間通うことに不安を感じている方にとって、薬に関わるキャリアを早くスタートさせられる点は大きな魅力だといえるでしょう。
「医療・医薬品バイオ研究学科」在校生の声
<幸田さん>
大学と専門学校で悩んでいた時、再生医療の仕事に就きたいと思っていた僕は、経験値を得ることが1番重要だと考えました。そこで、実験が多いこと、細胞や遺伝子を扱う授業について知りこの学校を選びました。今でもやりたいことは変わらず興味のある分野を目指し勉強しています。基礎をしっかりと復習してから専門分野を学べるカリキュラム。そして先生方の親身なサポートのおかげで充実した学校生活を送ることができています。
分からないことや不安な部分も多いとは思いますが、興味のあることに向かって一緒に頑張りましょう!
まとめ
薬剤師国家試験の合格率は例年およそ70%前後で推移しており、国公立大学の合格率は比較的高い一方、私立大学では平均をやや下回る傾向があります。
また、薬学部は留年率や退学率も高く、6年間の学費・生活費に加え、膨大な学習負担を考えると、決して平坦な道ではありません。
ただし、薬に関わる仕事は薬剤師だけでなく、製薬企業のMRや治験コーディネーター、研究開発職など幅広く存在し、専門学校から挑戦できるものもあります。
「医療・医薬品バイオ研究学科」のある東京医薬看護専門学校では、定期的にオープンキャンパスが開催されており、実際の学校の雰囲気を体験することが可能です。学校の詳細や授業内容がわかるパンフレットも無料で配布しているので、気になる方は以下のリンクから資料請求してみてください。