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2024.08.09


視能訓練士の平均年収は?仕事内容と就職できないといわれる理由も解説

「視能訓練士はどのような仕事なんだろう?」 視能訓練士という職種の名前を初めて聞いたという方もいるかもしれません。視能訓練士は、眼科領域において視覚機能の検査や訓練を行う専門職です。 本記事では、視能訓練士の仕事内容や年収、就職状況や将来性、そして進学する際におすすめの専門学校について詳しく解説します。 視能訓練士として眼科領域やスポーツ業界で働きたいと考えている学生は、ぜひ最後までご覧ください。

視能訓練士の仕事内容

視能訓練士は主に眼科医院や病院で勤務し、視覚機能の検査や視力矯正の訓練を担当します。 具体的な仕事内容は、以下のとおりです。
  1. 視力検査
  2. 視野検査
  3. 眼圧測定
  4. 屈折検査
  5. 調節検査
  6. 視覚訓練
  7. 弱視や斜視の矯正訓練など
眼疾患の検査、メガネやコンタクトレンズの使用に関する検査だけではなく、アスリートの検査やトレーニングをサポートするのも視能訓練士の役割です。 視能訓練士は、検査結果をもとに患者に対して適切なアドバイスや説明を行い、治療への理解を深めてもらいます。

近年はスポーツ業界で視能訓練士が求められている

これまで視能訓練士は、眼の疾患がある方の検査やコンタクトレンズを作る際の検査を担当するのが一般的でした。しかし、近年はスポーツ業界で視能訓練士が活躍しています。 アスリートにとって重要な、「速く動くものを正確に視る能力」や「広い視野で視る能力」を検査するために視能訓練士が必要だからです。アスリートにとって、視力は記録やパフォーマンスに大きく関わります。 そのため、視能訓練士はスポーツが好きな人にとってもやりがいを感じられる職業です。

視能訓練士に求められるスキル

厚生労働省の職業情報共有サイト「jobtag」をもとに、視能訓練士にもとめられるスキルの上位10項目をまとめました。
傾聴力 話を注意深く聞き、要点をおさえながら適切な質問をするスキル
説明力 情報が効果的に伝わるように他者と話すスキル
読解力 仕事に関する文書を読み、正しく理解するスキル
他者の反応の理解 他者の反応に気づき、なぜその反応をしたのか理解するスキル
指導 他者にものごとのやり方を教えるスキル
文章力 読者に合わせて読みやすい文章を作るスキル
学習方法の選択・実践 何かを学ぶとき、指導方法や訓練を選び、実践するスキル
対人援助サービス 他者のためにどのような援助が必要か判断するスキル
説得 考え方や行動を変えてもらうよう他者を説得するスキル
他者との調整 日程や作業内容など、自分と他者の活動を調整するスキル
上記から分かるとおり、視能訓練士は患者だけではなく、医師や看護師と適切なコミュニケーションが必要になる職種です。そのため、会話や文書を通じて意思疎通を図り、業務を進めていくことが求められます。

視能訓練士が就職できないといわれる理由

視能訓練士は就職が難しいといわれることがあります。その理由を知ることで、将来就職に役立つ進学先や勉強方法を選べるでしょう。

視能訓練士の学校が限られている

視能訓練士の養成校が限られているため、資格取得者の数が少ないことが要因です。 眼科医院や病院の数が限られているため、視能訓練士の求人の数も他業種と比較すると多くはありません。そのため、希望する勤務地や条件に合った就職先を見つけることが難しい場合があります。 さらに、視能訓練士の職場環境も影響しています。 眼科医院や病院は都市部に集中していることが多く、地方での求人が少ないことが就職難の一因です。また、視能訓練士の仕事は専門性が高いため、即戦力としてのスキルが求められることも就職の難易度を上げています。

業務が非独占的で競合が多い

視能訓練士の就職が難しい理由は、業務が独占的ではないことです。 視能訓練士の職務は、資格を持たない者でも実施可能であるため、専門職としての需要が限られています。 視能訓練士の業務を看護師が担当する医療機関もあり、一部の眼科クリニックでは視能訓練士を雇用していません。 視能訓練士の業務が法的に独占されていれば、その需要は大幅に増加するでしょう。 しかし、現状では看護師も同様の業務をできるため、視能訓練士の就職機会が制限されています。

視能訓練士の平均年収

厚生労働省の職業情報共有サイト「jobtag」によると、視能訓練士の平均年収は432.5万円でした。国税庁によると、令和4年の日本の平均年収は458万円なので、視能訓練士の平均年収はやや低いといえます。 勤務先や経験年数によって年収は異なるため、一概に低いとはいえませんが、類似する医師や看護師と比較すると低い傾向にあります。 視能訓練士の給与が低い理由は、業務の専門性は高いものの、診療報酬の対象となる検査や訓練の範囲が限られているためです。また、視能訓練士の養成校が少なく、資格取得者の数が限られているため、給与の上昇が緩やかであることも影響しています。

視能訓練士の将来性はある?

視能訓練士の将来性については、一定の需要が見込まれています。 高齢化社会が進む中で、眼科領域の疾患も増加傾向にあるため、視能訓練士の役割はますます重要となるでしょう。また、視覚機能の検査や訓練の重要性は、スポーツ業界を始め認識されるようになっています。 より活躍できる業界が拡大していけば、視能訓練士の需要もさらに高まることが期待されます。 視能訓練士の将来性を考える上で、自己研鑽が欠かせません。 新しい検査技術や治療法が登場する中で、視能訓練士としてのスキルを継続的に向上させることが求められます。また、視能訓練士の業務範囲を広げるために、関連する資格や知識を習得することも重要です。

視能訓練士を目指す学生におすすめの専門学校

視能訓練士を目指す学生におすすめなのが、本記事を執筆している東京医薬看護専門学校です。 本校は視能訓練士の育成に力を入れており、以下のように学制に合わせたコースと最新の設備を備えています。
  1. スポーツビジョン専攻
  2. こども発達専攻
  3. リハビリテーション専攻
また、実習先の医療機関との連携が強く、現場での経験を積むことができる点が大きな魅力です。

東京医薬看護専門学校の認知特性サポート

視能訓練士科の大きな特徴に、認知特性サポートがあります。これはパソコンでアンケートに回答し、その結果をもとに以下のように自分に合った学び方をアドバイスしています。
  • 映像タイプ
  • 辞書タイプ
  • 音声タイプ
生徒は自分に合った学習方法が分かるので、効率よく学習を進められるのがメリットです。 苦手意識を持ってしまうと、成長スピードは遅くなってしまいます。そのため、生徒が楽しく効率的に学習できる環境を提供しています。

手厚い就職サポートで内定を獲得しやすい

卒業後の就職支援も充実しているため、2023年度の就職率は100%でした。就職率は進路を決める学生にとって重要なデータですよね。 本校では、以下のサポートを通じて生徒の内定取得をサポートしています。
  • キャリアセンター:卒業生や企業からの情報をもとにアドバイス
  • サポートツール:求人検索システムや就職活動マニュアル、自己分析ワークシート、就職試験報告書などのサポート
  • 生涯就職支援制度:卒業後も就職をサポート
在学中だけではなく、卒業後のキャリアチェンジや転職に関するサポートも行っています。 仕事は生涯にわたって続ける重要な活動なので、長期的にサポートを続けることで働きやすい環境を提供しています。

視能訓練士は眼科領域やスポーツ分野で活躍できる

視能訓練士は、視覚機能の検査や訓練を行う専門職で、眼科領域やスポーツ分野で重要な役割を果たしています。本記事では視能訓練士の仕事内容や年収、就職状況、将来性について詳しく解説しました。 視能訓練士を目指している学生は、就職率や専攻をもとに進学先を選んでください。 東京医薬看護専門学校では、生徒の希望に合わせて就職できるように3つのコースを用意しています。 無料で資料請求ができるので、気になった方は視能訓練士科を検討してみてください。