キャリアチェンジを実現した卒業生

現場で活躍する先輩達に、仕事のことや、学校生活のこと、再進学しようと思ったきっかけなど、いろんなホンネを聞きました

インタビューInterview

「きっと家族のためになるから応援するよ」夫の理解でがんばれた20代半ばの再進学。

岩元 千寿子さん (視能訓練士科 2014年卒業)

視能訓練士

身近な器官である「目」の国家資格に注目

以前は病院の総務課で2年ほど医療事務として勤務していましたが、結婚を機に地元から引っ越す関係もあって離職。再就職するにあたっては馴染みのある医療現場で役立つ国家資格を取得したいと思っていました。ただ年齢的に何年間も学校には通えないですし医師や看護師、薬剤師、理学療法士といった取得に年数がかかる国家資格を目指すのは20代の折り返しに差し掛かっていた私にとっては少し非現実的。その点、視能訓練士の国家資格は1年間で取得が可能です。目は自分自身がこれからもずっと付き合っていく器官。まわりにメガネをかけている友だちも多く、白内障の手術を受けた知人もいたことから、わたしにとっていちばん身近な器官として興味を持った分野です。いずれ出産や再就職をするにしても「手に職」といえる国家資格を持っていれば有利だと考えたときに、身近な医療職でしかも短期間で取得できる視能訓練士の仕事に魅力を感じて再進学しました。

老若男女と接するなかで成長を実感!

現在は個人病院で主に視力検査、眼圧検査、視野検査、斜視弱視の検査などを担当しています。目の不自由な患者様が多いので例えば椅子にしっかり着座するまで目を離さず気を配ってご案内する必要もあります。そうした中で医師のように私が直接、治療できるわけではありませんが、例えば白内障の患者様が手術後に0.2から1.2くらいまで視力が回復されて「見えるようになった!」と喜ぶ姿を見ると、その方の人生に少しでも携わることができたのかな、とやりがいを感じます。前職では病院内の給与計算や保険点数の計算などパソコン作業を中心に担当していたので関わるのは職員の方ばかり。視能訓練士として働く今は0歳児から90歳代まで老若男女問わず、さまざまな患者様と日々、接しています。お子様やおじいちゃん、おばあちゃんから「ありがとう!」と直接、お声掛けいただくと嬉しいですし、視能訓練士の仕事をしていなければ出逢えなかった喜びを実感しています。

念願だった国家資格以上に、身に付いたこととは?

「国家資格を取って再就職できれば家族にとっても嬉しいこと。1年間は大変だけれども、がんばってね」と夫が背中をひと押ししてくれたことが再進学の決め手になりました。夫をはじめ家族の理解のおかげでがんばれたので感謝しかないです。学校選びは首都圏で、1年間の夜間課程で、視能訓練士の国家資格を得られる学校の選択肢が少なかったので、意外とすんなり決めました。再進学ということで皆さんいろいろな社会人経験を積んで入学しています。いろいろな世代の方、親身な先生方と関われたことで以前よりも対応力やコミュニケーション能力も高まったと実感しています。念願だった国家資格を取得できたことはもちろんですが、それ以上にみんなと一緒に学生生活を積み重ねて人生の視野や価値観、柔軟性がグッと広がりました。医療技術者として医療業界という世界に新たに飛び込む上で、臨機応変性や柔軟性が求められる現場での対応力が養われたと感じています。

経歴

2014年
医療事務(当時20才)
2017年
東京医薬に再進学(当時23才)
2018年
視能訓練士(現在27才)