東京医薬専門学校を卒業し、現場の第一線で活躍している卒業生に、仕事内容やその仕事のやりがい、また、当時の学生生活、この業界を目指す方へのアドバイスなどの話を聞きました。
S.T さん 日本医科大学付属病院医事課勤務
医療秘書科 2004年3月卒業
(現 医療秘書・病院管理科)
在学中、1ヶ月の大学病院研修を受け、現場で働く厳しさを知る。覚えることが多く大変な毎日だったが、覚えていくことの楽しさと、指導してくれた先輩に褒められたときの嬉しさを感じたという。入職後、学校では学べなかった実務が多く、わからないことの毎日だったが、先輩から適切なアドバイスを受けながら吸収していった。今では、研修に来た学生の指導係を担当し、指導する大変さも知ったという。
この仕事の魅力、やりがい入院患者さんの請求書を作成するのが私の仕事で、約60床を担当しています。毎月期限が決まっているので、迅速かつ正確な処理が必要です。作業が遅れないよう、毎朝早めに来て少しでも早く終わらせようと頑張っています。時には、朝早くから来て、前日終わらなかった仕事をすることもあります。一日の仕事をこなし、どれだけ処理できたかを確認すると「今日はここまでがんばった」と思えてくるんです。それが毎日積み重なっている感じですね。デスクワークの多い仕事ですが、月に一度の請求書発行日に病棟で入院患者さんに請求書を手渡し、時には一緒におしゃべりすることもあります。
後輩へのアドバイス自分ひとりで勉強するのは意外に難しいですよね。学生のうちに、できるだけたくさんの資格に挑戦した方がいいと思うんです。どんな分野でも構いません。資格を取り覚えた知識は、決して無駄にはなりません。勉強が大変と思われるかもしれませんが、受験日が全部重なるわけではないので、一つずつクリアしていけば問題ありませんよ。授業を聞いているだけでも勉強になるので、特別構えなくても大丈夫。私も履歴書に書ききれないくらい資格を取得することができたので、自分のペースに合わせてぜひ挑戦してみてください。

K.Oさん 株式会社セイジョー勤務
薬業科 2006年3月卒業
「薬のジャンルで、いろんな人を楽にしてあげたい」。そんな思いから、ドラッグストアスタッフを目指し、同校へ入学。学生時代は文化祭の学科リーダーを務めたり、体験入学の手伝いをしたりと活発に活動。一般企業から多数のゲストを招いた研究発表会で総合司会を任されるなど、積極的に多くの人と関わってきた。2006年3月卒業。さまざまな経験を通じて培われたサービス精神は、K.Oさんの大きな財産。現在は店長として、店頭で明るい笑顔を振りまいている。※現 薬種商(2009年4月より医薬品登録販売者に変更予定)
この仕事の魅力、やりがい最近になって、ようやく「店長」と呼ばれることに慣れてきました。僕が店長になったのは、入社して2年目を迎えるころ。嬉しかったけれど、正直言って戸惑うことも最初はありました。お店の売上を伸ばすことや、パートやアルバイトのスケジュール管理など、いろんな責任や仕事が一気に増えましたし。でも、店に出てお客様に接すると、そんな苦労も吹き飛ぶんですよ。特に今働いているお店は地域に密着していて、お客様とのつながりがとても強い。常連のお客様に新商品をお勧めして、「あなたが言うなら使ってみるわ」と言われると、むちゃくちゃ嬉しくなる。接客の仕事をしていて良かったなぁと思う瞬間ですね。
これからかなえたい夢、目標今任されている店長の仕事は、お店のマネジメントがメイン。店内で、どの商品をどこに置くのか決めたり、新商品のポスターを貼って雰囲気づくりをしたりしています。商品を並べる時は、お客様の目に入りやすく、すぐ手を伸ばせる棚に置くと、驚くほどヒットすることも。自分なりに分析して仕掛けた商品が好評だと、「よし!」って気持ちが湧いてきますよね。もちろん、お店の成功は、パート・アルバイト含めスタッフの協力あってこそ。今はまだまだ勉強中だけど、将来的には僕も優秀なスタッフを育てられる店長になりたい。自分自身がもっとステップアップして、お客様にとっても、働く人にとっても、楽しいお店にできたら最高ですね。

M.K さん 医療法人社団鵬友会 ほうゆう病院勤務
心理技術科医療心理 2006年卒業
(2008年4月 心理技術科精神保健福祉士に名称変更)
将来の進路を決める高校生のころ、祖母が入院し、自分が相談にのれる立場だったらと願い、人の役に立てる仕事をめざす。母のすすめにより、同校を見学し、ここなら自分の希望がかなうと思い、心理技術科へ入学。現在の勤務先は、在学中に実習授業でお世話になった病院。家族相談、入退院手続き、入院相談、退院援助など、医療の現場で心理面から患者をサポートしている。
この仕事の魅力、やりがい現在の勤務先である「ほうゆう病院」は、在学中の2年生の実習でうかがった病院です。ここは、平成13年4月に新設された認知症専門の精神科病院です。私の担当業務は、家族相談、入退院手続き、入院相談、退院援助などです。精神保健福祉士の仕事は、介護士のように直接患者さんに介護をする仕事ではありませんが、相談をもちかけてもらったり、話しかけてくださいます。認知症の患者さんに私の名前を覚えていただくのも、大きな励みになります。資格にこだわって自分で線引きすることなく、自分のできるケアを積極的に行なおうと心がけています。
これからかなえたい夢、目標今は、毎日がチャンレンジの連続。学校の授業で学んだ認知症への理解を活かして、患者さんへのサポートをしています。今後は、いろいろな資格を取得していきたいと思っています。現場で活かせるように今の仕事に近いケアマネージャーや介護士の資格はもちろん、ファイナンシャルプランナーや社会保険労務士にもチャレンジしたいですね。精神保健福祉士は、介護士とは違って、相談にのる仕事が多いので、患者さんにあわせて、幅広い知識が求められる仕事ですので、高校生のみなさんには、心理的なサポートで人を支える仕事として、興味をもって挑戦してほしいですね。

Y.K さん 東京ほくと医療生活協同組合
王子生協病院勤務
言語聴覚士科I部 2004年3月卒業
高校卒業後、同校に進学。現在は東京都北区の王子生協病院にて、言語聴覚士として活躍中。将来はより技術を高め、訪問リハビリにも挑戦してみたいと語る。「そのためには、今よりもっとコミュニケーション能力を高め、患者さんの気持ちを理解できるようにならないといけませんね」と気を引き締める。趣味は体を動かすことで、休日には野球やバスケットを楽しむこともあるというスポーツマン。
この仕事の魅力、やりがい現在の主な仕事は、脳血管疾患などで言語機能に障害を負ってしまった方のリハビリ。例えばカードを使って物の名前を思い出してもらいながら、コミュニケーション能力の回復を図ります。また、体の麻痺などが原因でお話をすることが困難な方のリハビリ、ものを飲み込むことが困難な嚥下(えんげ)障害をお持ちの方のリハビリなども手がけています。1日に15人程の患者様を対応しますが、どの方も一生懸命訓練に取り組んでおられますね。そんな患者様に、何とか笑顔を取り戻していただきたいと思いながら訓練しています。少しでも笑っていただけると、本当に嬉しい。この仕事に就いて良かったと思うと同時に、自分の使命を強く意識する瞬間ですね。
これからかなえたい夢、目標専門学校では覚えなくてはならないことがたくさんありましたが、毎日が充実していました。やはり印象に残っているのは実習。臨床の現場で実際に患者様と触れあい、そこで感じたことや学んだことを学校に戻ってから同級生と話し合うんです。患者様んとのコミュニケーションのとり方、それぞれが身につけた訓練の方法など。それはこの仕事に必要なことを知り、将来自分がどんな言語聴覚士になりたいのかをイメージするのに役立ちました。当時の友人とは今でも連絡を取り合っています。情報交換をするたびに「僕もがんばって、もっと患者様の役に立ちたい」という気になります。みんなで高めあいながら、一人前になっていけたらいいですね。

N.T さん 西葛西井上眼科病院勤務
視能訓練士科 2004年3月卒業
企業に就職した後、一生働けるスキルを身につけたい、人の役に立つ仕事に就きたいという強い思いで東京医薬専門学校に再進学。高齢化社会が進む中、眼科の需要は増えるはずだと思い、視能訓練士科を選択。充実した設備の東京医薬専門学校で学んだことは、すべて今の仕事に役立っているという。現在は、眼科の検査、小児の矯正訓練を担当。明るい雰囲気の眼科づくりを目標にして、今日も多くの患者を支えている。
この仕事の魅力、やりがい視能訓練士は“眼”のスペシャリスト。眼の機能検査や弱視・斜視の視能矯正訓練、視覚障害をもつ人へのリハビリ指導(ロービジョンケア)など、業務内容は多岐に渡ります。現在私の担当は、目の検査、ロービジョンケア、小児の矯正訓練です。小児の場合は、眼の健康を守るためにも早期発見が大切です。ここの眼科は、さまざまな病気を抱えたたくさんの人が来院します。仕事をしていてうれしいのは、患者のみなさまから「ありがとう」と感謝の言葉をいただけることですね。そのような職業に就けてほんとうによかったと思います。また、自分の技術の進歩を日々肌身に感じられるのも、やりがいになっています。
これからかなえたい夢、目標自分がテキパキと仕事を進めているつもりでも、1時間近くも同じ検査が続き、患者さんを疲れさせてしまったことがあります。今は、患者さんの状況や体調に合わせて話を聞いたり、検査を進めるように心がけています。自分を成長させてくれるのは、患者さんたちなんですよね。患者さん一人一人との出会いを大切にしていきたいと思っています。今後は、検査業務にもっと正確さとスピードを身につけたいですね。眼科を笑顔で楽しく明るい雰囲気にするのも目標です。学生のみなさんには、夢に向かってがんばってほしい。東京医薬なら、卒業後すぐに現場で働ける力を身につけられると思います。

T.S さん 大鵬薬品飯能研究センター勤務
生命工学技術科 2006年3月卒業
高校卒業後、大学に進学。応用化学を専攻したが、抗がん剤の開発をやりたいと東京医薬専門学校に入り直してバイオサイエンスを勉強した。在学中は学外研修や学会出席など貴重な体験をし、自信もつけた。卒業後は日本の代表的な抗がん剤メーカーである大鵬薬品に入社。研究センターの技術職として動物実験に携わり、念願の医薬品開発の一員となった。
この仕事のやりがい医薬品開発では、動物に投与して試験データを集めるというプロセスがとても重要な意味を持っています。私の働いている評価採集室ではこれを専門的に担当しています。マウスを使った試験では、投与した化合物の影響でどんどん弱って、動けなくなっていく様子を見るのは辛いものがあります。それでも、そのおかげで医薬品開発が一歩でも先に進むのですから、同時にやりがいも覚えます。僕の仕事は10年先、20年先になって成果が見えてくる、カタチになる仕事です。そういうスケール感のある仕事に就くことができ、それぞれの専門分野の人たちと一緒に仕事がやれるのはとてもラッキーなことだと思っています。
私の学生時代3年生になって学外研修(インターンシップ)に参加しました。学外研修には、学校がとても力を入れていたようで、バイオテクノロジーの分野だけで、国内 57の研究機関から学生にオファー(参加呼びかけ)があります。僕は、ある国立の研究所に1年間通ったのですが、これはとてもいい経験になりました。最新の機器と、優秀な人材が集まっているところですから、毎日すごく勉強になります。向上心や自分を伸ばそうという気持ちがないとついていけません。そういう中でがんばれたので、自信がついたし、自分なりの目標もできました。学校の中での勉強もいいと思いますが、学生のうちに外の世界を見ることも大事だと思います。



























